2004-10-01から1ヶ月間の記事一覧
さて、上記は設計体重通りの漕手が乗った場合である。設計体重より重い漕手が乗った場合どうなるのだろう?ちょっと試算してみよう。 エイト艇では漕手の合計体重で50kg重くなると、艇の喫水は約1cm沈むとしよう。(厳密な説明はここでは割愛する) 設計体重…
前術の通り、ワークハイトはローング中のハンドルの高さを設定するための指標である。スィープの場合、おやじが標準的なワークハイトと思っている17cmは、シートからハンドル(グリップエンド)の高さにしてどの位の高さになっているのか、簡単に計算すると…
ワークハイトについて考察する。右上の図に描いた、シート座面からクラッチまでの高さ(B)をワークハイトという。本来はハンドルの高さ(E)を計測したいのだが、水の上に浮かべないと計測出来ないので、便宜的にこの(B)値をワークハイトと称してハンドル高さ…
①項でリガーの種類と併せて既に述べたので、ここでは詳細には述べない。以下のリガー方式と艇のマッチングについては非常に興味がある。今後国内で普及したところでもう少し情報を集めて考察したい。 1X,2X艇のウィングリガー:①項の通り、艇が細くローイ…
①項のリガーの種類の中でも少し触れたが、現在普及している3脚式リガーであれば、リギング調整に必要な自由度があるので問題無いと思う。以下、艇の新造時及びリガー発注時に留意すべき一般的な注意点について述べる。 注文時:欲しいリギング数値を確認す…
以下、これまでリガーに採用されてきた時系列で(おやじの見た順)記述する。 鉄:ここで述べる材料の中では、最も廉く手に入りやすい素材であり、おやじが学生の頃は殆どが鉄製のリガーであった。問題点はリガーが重くなること。軽くしようとすると肉厚が薄…
ここではリガーの種類について述べる。基本的にSweepとScullのリガーは同じ形式と考える。以下、おやじが自分の目で見たリガーについて述べる。 3脚式:3脚式はリガーの基本形というべき形式であり、現在の国産規格艇に採用されている。構造としてはクラッ…
ここでは、リガーについて、①種類、②材質、③リギング調整の留意点、④艇体とのマッチングについて考察する。右上の写真は1X艇に搭載されたカーボンFRP製のウィングリガー。1X艇のウィングリガーはGood Ideaと思われたが、何故か普及率はそれ程高くない。
おやじのログでも2X艇のデッキ修理の状況を報告しているが、FRPの修理は道具と材料、及び手順を知っていればそれ程難しいものではない。粘度細工、彫刻と似たようなものである。修理手法は損傷状況によって異なるので、ここでは必要な材料を述べるに留める…
FRP艇は木造艇に比べで経年変化が少なく、強く、メンテに手間が掛からない。以下の点に留意すれば更に長持ちする。 FRP樹脂は紫外線に弱い:Empacherやフィリッピ等レース艇を長年使用していると、内側の塗装していないデッキやシェルなどの樹脂表面が紫外線…
FRP艇の構造は、波よけのガンネルまで一体化したシェルと、漕手が乗るデッキとこれを支えるブラケット材というシンプルで強い構造になっている。船首・船尾のカンバス部分は、昔はシートを張っていたが、今はシェル材と同じハニカムFRPとなって艇の強度に寄…
おやじが現役選手であった1987年頃までは、国内のレース艇といえば木造艇であった。今では木造艇を作っている造船所は殆ど無くなり、FRP艇が主流となっている。以下、ボートのシェル材の材質の種類と特徴について述べる。 木材(合板):レッドシシダー(北…
ここではボートに関して、①構造材料、②FRP構造のいろいろ、③FRP艇取扱い上の留意点、④FRP艇の簡単な修理について述べたい。ここで述べることはYSDI鈴木氏の主催でEmpacher社製造部門担当経営者Helmut氏を講師としたボート修理講習会(1993年11月)で習ったこ…
先週末、新人戦レースの終わった後、土砂降りの雨の中で静止スタート練習を行った。この時は上記のブレードピッチ修正前でややバランスが悪かったが、兎に角力任せに静止スタートで水中を頑張ってみた。今日はその3日後で、この時の筋力の発揮具合を体(神経…
恐らく、上記のブレードピッチの修正(左右同じピッチとした)により、フィニッシュ周りのバランスが改善したためと思われるが、今まで不安定だった静止から3本までのブレードワークが安定し、安心して水中を強く押せる様になった。今日は、おやじが現役バリ…
先月のプロコーチO氏の慰労会で、ここぞとばかりに彼から最新の情報を根掘り葉掘り聞きまくった訳だが、この中でおやじの大きな疑問であった左右のオールのブレードピッチを1度程差を付けないとB-side(上の手)のブレードが浮いてしまう、という現象を相談…
本日、1Xの夜間乗艇を実施。先週末から昨日まで続いた長雨でポンドの水位が大分上がっていた。今日・明日は晴れの予報なので明日当たり水位が下がってくれれば良いのだが、この週末に大雨が降ると艇庫の中が浸水という可能性が無きにしも非ず。妙な予感が外…
最近のオールは、ハンドル部分がネジで固定されていて、5cm〜10cm程度長さを調整できる様になっているものが多い。特にSweepオールのハンドルは通常木製であるが、最近のアジャスタブルハンドルのオールは木製ではなく、スカルの様にラバーグリップが付いて…
木製オールの時代:1980年までは木製オールが主体であった。木製オールは各大学ボート部がクラブで設計した特注仕様のモノを1本1本造船所(デルタや桑野)の手作りしていた。東大も含めて通常のマコン型オールを注文するクラブが殆どであったが、クラブによ…
木製:オールの材質は、国内においては1980年(おやじが大学2年生)までは、木製であった。ブレードも木製であり、ブイを強く叩いたり、チャンバラなどしよものなら、一発でブレードが割れた。従って、部員はオールの扱いが非常に丁寧であったことを記憶して…
昨日はスィープとスカルオールの相違について考察した。 本日は、オールの材質の及びブレード形状の変遷について、記憶をたどってみたい。
片手に1本ずつ、1人で2本のオールを持つので1人単位でも乗艇できる。全般的に短所・長所がスィープとスカルで入れ替わる。 <長所> オールを1人で2本持つので漕手毎のサイドというものはないので、誰とでも組み合わせが効く。(稀に、クロスオーバー時の左…
1人で1本しかオールを持たないので、1人でボートを漕ぐと真っ直ぐ進まず、サイド漕ぎとなってボートが回ってしまう。従って、スィープの場合は必ず、2人1組が最小限の競技ユニットとなる。ここにスィープ競技の難しさがある。以下、スィープの短所と長所につ…
ボート競技には、2種類ある。即ち、1人の漕手が両手で1本のオールを持つスィープと、片手に1本ずつ、1人で2本のオールを持つスカルである。おやじが学生の頃、20年以上前のことだが大学のボート競技といえばスィープを指し、スカルは各クラブで所有するボー…