Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

そろそろ毛布が必要

oyajisculler2016-10-30

今朝は7時30分より付きフォアと付きペアがそれぞれ慶応クルーと並漕するので、朝5時半岸けりのエイト伴走から始まって、合計3時間モーター上でコーチングした。
気温は10℃程度。10月末なので陽が当たらないと冷える一方。次回から毛布をモーターに積もうと思う。

エイトは、5:30岸けりで秋が瀬へ。今朝は東北東の微風。往路の上りが順風だった。
W.Upで指摘した点は、2番:T中と3番:O川のキャッチでの跳ね返りの遅れ。
特にO川は、フォワード終盤でのストレッチャーへのギャザー感&キャッチ準備感が足りない。結果、跳ね返りが遅れてキャッチの効きが遅れる。
また、O川は、キャッチ姿勢で肩の回旋が足りない為、キャッチ時にインサイドの腕が曲り、キャッチでインサイドでぶら下がる事が出来ていない事もキャッチの効きの遅れに繋がっている。先ずは骨盤からインサイド方向へ回し、肩も確り回してインサイドの肘を確り伸ばそう。
4番岡翔は、Germanリガー配置で5番福間の直ぐ後ろで漕ぐようになってから、フィニッシュハーフの加速感が改善してきた。但し、気を抜くとフィニッシュでハンドル軌道が下がってブレードが浅くなる。ボディースイングする際には確りブレード一枚キープしよう。
全体を見渡すと、2番、3番のドライブ加速感が今一。この2人にコーチが指摘してドライブ加速感が改善すると、艇速がグンと伸びる。
当該2名は、このことを常に意識して、漕技・出力改善に取り組もう。

エイトの3km x 3 UT漕の2本目を終えると、笹目下流の定点往復水域に入った。
丁度、この頃、N大、H橋、K応などの他大の艇が出艇してきた。
H橋大女子エイトは笹目橋の直ぐ下流側で止まり、N大のエイトを交わそうと川のセンター側に避けようとして、笹目橋を下ってきた東大エイトに接近し、ニアミスとなった。
そもそも笹目橋の下及び前後は水路が狭いので、荒川が混雑すると細心の注意を払って通過する必要がある。今後、荒川に不慣れな他大クルーが荒川に出艇する頻度が増える様なら、笹目橋通過時は、危険を避ける為に減速、若しくは停止する事も必要となろう。

<エイトの写真>
 6時13分。秋が瀬に向けてNF-UTの天寵。#S H谷川のキャッチレンジは少し伸びてきた。
 6時39分。3km UT漕の2本目。彩湖前を通過中。#3:O翔の押し切りが浅く、ブレードが浮いてスリップしている。T中とO川はもっと強くスイングして押し切ろう。

定点往復水域に入ると、東大のシングルスカルが往復でUTをしているので、最早、エイトの伴走はNG.
付きフォアがK応大と並べる7時30分になるまで、東大シングルスカルの並べを見てコーチングした。

良い練習が出来ていたのは、Y本、I崎、H比谷の3杯並漕。殆ど横並びで漕いでいた。Y本はドライブの加速感が出てきて良い感じで漕げていた。H比谷とY本はフィニシュ時のフェザーターンを手首だけでやっているので、タップダウンでハンドルを十分に下げる事が出来ず、ブレードリリース時のクリアランスが小さい。グリップエンドに当てた親指をタップダウン時に下へ摩り下ろせばそれがキッカケとなてブレードはクルリとフェザー状態となる。また、フォワードエンドでは下に当てた親指を上に擦り上げることでブレードスクウェアが軽く出来る。このフィンガーターンは上級テクニックだが、冬場の低レートUT漕でじっくり時間を掛けて身に着けよう。

今日からT中と入れ替えでスカルに戻ったS本がA原を圧倒してリードしていた。S本のドライブ感は非常に良い。

少々残念なのは服部と並べていたS水。なかなかレンジ拡大やブレードの水平ドライブ感が改善出来ない。テクニックのみでなく、今朝は艇速も劣化しており、H部に全く歯が立たなかった。

その後、付きフォアのK応との並べに伴走した。メニューは1000m x 4。レートは33程度。K応のクルーはインカレで順位決定に出て3着(総合7位)。東大のインカレ付きフォアより下位であり、今回のチャンクルーである東大クルーから見れば格下のクルーだ。実際、レンジも短く、漕ぎも今一だった。
1本目は軽い順風、上記の通り、格下のクルー相手であり、序盤からドンドン引き離したいところだが、東大の艇速が今一つ伸びず、平均で1'38"/500m。K応は不安定ながらフォワードでのリラックス感があり、順風の1本目は0.5艇身しか差が付かなかった。
2本目は逆風。エルゴの力がある東大にとっては逆風が有利となる。序盤からドンドン差を広げ、3艇身程差を付けてゴール。
再び順風となる3本目。スタートでK応の方が前に出ており、序盤で少し出られたが、途中でK応の体力が尽きて、最後は東大が2L差で勝った。
4本目は、付きペアの並べについたので、見なかったが、東大が勝ったとのこと。
東大付きフォアは全日本で優勝を狙っているクルー。格下を相手にするときには、スタートから飛ばしてあっという間に水を空け、相手にやる気を無くさせる様な強さを見せつける必要がある。今日の時点では、そこまでの力は発揮できていなかった。
もっと強いクルーになろう。

<付きフォアの写真>
 7時21分。K応との並べ、1000mの1本目後半。カンバス程度東大がリード。
 同上。東大が半艇身リード。
 7時28分。2本目は逆風。逆風は力の差がモノを言う。序盤から東大がリードを広げた。
 7時36分。3本目の序盤。スタートでK応が0.5艇身出ており、中盤までK応が出ていた。
 7時37分。中盤で東大が前へ出て、そのまま差を広げていた。


付きフォアの並べ3本目が終わる頃に付きペアのK応との並べが上がってきた。1本目はSR20での15分漕。相手のK応はインカレ準優勝の実力。見ていると力感は無いが、レンジが非常に長かった。対する東大はA藤、K川共にレンジが短く、且つ、オールが浅いためにブレードがスリップして有効レンジが短い。このため、レート20指定となるとやはり1本1本で差を付けられ2艇身程度の差で負けていた。
次はレート24で10分漕。K応は7分漕のつもりだったらしく、東大が追い上げ、並び掛けたところでK応がイージーオール。どうもコックス通しの連絡が悪かった模様。
3発目は、レート28の7分漕。レートが上がると、東大が漸く本領発揮、3本目は序盤でスッと出て、1.5艇身差で進んでいた。漁船係留所から乗合屋形船が出てきて付きペア二杯に波を被せた。東大は波を受けても辛抱して漕ぎ続けたが、K応は早々に力を抜いてしまい。最後は3艇身以上の差を付けて東大の勝ち。
これでは良い練習にならぬゆえ、最後にレート28の1000m漕を追加した。
1000mは、序盤の加速に勝る東大が出たが、K応がジワジワと追い上げてきて、ラストは少しだけK応がリードしてゴール。
K応は長いレンジでユッタリした漕ぎ、対する東大はコンパクトなレンジでリズムをきざ見ながら手数で艇速を維持する漕ぎ。
実際のレースはレート制限は無いので、レース序盤は東大がリード出来ると思うが、今のままブレードが浅い漕ぎでは中盤以降に疲れが出て艇速が落ちるリスクあり。
必勝を期すには、やはりブレード一枚確り押し切って、1本1本で艇を進められる様にならねばならない。
この意味で、レース直前まで低レートUTのロングは継続しよう。

<付きペアの写真>
 7時43分。競艇場前を通過するK応(奥)と東大(手前)の並べ1本目(15分漕、SR20)。競艇場前の中盤ではK応に2艇身出られていた。レンジの短い東大は低レートでは本領発揮出来ず。
 7時59分。レート24の7分漕。(2発目) レートを上げたが、未だにK応の方が速かった。
 8時09分。レート28の7分漕。(3発目)レートを28まで上げると、東大の方が速かった。
 8時27分。レート28の1000m漕。(4発目)序盤で少し出た。
 8時30分。K応がレート28まで上げたので、中盤で追付かれた。やはりボートはレンジが長い方が速い。