Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

対校エイト強化をトライ

oyajisculler2017-03-28

お花見レガッタでは、対校付きフォアは決勝二位に入り銀メダルを獲得し、東大に勢いをつけてくれた。
一方で、決勝進出・メダル獲得を狙っていた対校エイトは、準決勝で僅差で3位入り出来ず、決勝進出を逃した。
また、Final-Bでも前半は1/3L程度リードして500mをトップ通過したものの、後半で失速しK大に差されて2着となった。
対校エイトは以下の通り、お花見レガッタの3レースで各々ミスを犯し、目標としたタイムに手が届かなかった。

  1. 予選:B-sideがサイド負けして大きく曲がりあわや船体が隣のコースに入りそうだった。その後舵を切って元のコースに戻る間、一位に差を広げられた。。。。B-side負けが常にあった。
  2. 準決勝:予選で対戦し、勝っていたN体大Bに先行を許した、後半良く追い上げたが、コックスが僅差で競り合っている状況をクルーに伝えず、連絡不足で差し切れなかった。。。。静止スタートからのトップスピードが余り出せていなかった。
  3. Final-B:前半良く飛ばして500m通過時にはトップだったが、その後失速して、後半追い上げてきたK大に差された。。。。フィニッシュでブレードが浮いてwash outする漕ぎになっており、有効レンジが短く効率が良くないため、前半で飛ばすと後半に失速するひ弱さあり。

一方、東商戦のライバルH橋大エイトは、予選、準決勝で東大よりタイムが遅かったが、決勝に進出。決勝では粗い漕ぎながらもハイレートで漕ぎ通し、2'52"の好タイムで4位に入った。
現時点で東大とH橋はほぼ互角と見るが、東大対校エイトの方はお花見レガッタまでの2週間で、UT漕の艇速、及び静止スタートからのトップスピードに関して目立った改善が見られず現状、手詰まり感がある。この結果、お花見レガッタでは上記の様な状況で決勝進出を逃した。幾つかのミスで決勝進出を逃したが、レース中の小さなミスはどこのクルーにもあるものであり、今回のお花見レガッタの結果がお花見レガッタ時のエイトクルーの実力だったと考える。

だとすれば、このままのクルー編成で後1ヶ月練習を継続しても改善幅は自ずと限界があると考える。

お花見レガッタFinal-Bの漕ぎを見るに、

  1. 2番:Y本がハイレートで動きが乱れていた。シートスライドが短く体重移動量が足りない。アウトサイドハンドを上手く使えていないため、インハンド1本で漕ぐような形となっている。この結果、ブレードリリース時にクラッチ内でオールが暴れて”ガチャン”と大きな騒音と振動を生じている。
  2. バウ:S本はシートスライドが短く体重移動量が足りない。レースレートで漕ぐとフィニッシュハーフでブレードに体重を載せ続ける事ができず、B-side負けの要因になっている。フィニッシュ押し切りがアウトハンドで力強く出来ていない。
  3. 整調:Y岡は、後半疲れてくるとフィニシュハーフでブレードが浅くなりwash outする漕ぎが目立つ。

一方、前述の通り、舵手付きフォアはお花見の決勝で付きフォアながら効率105%という素晴らしい漕ぎが出来た。2年生のO川を整調に据えた結果、O川が伸び伸びと漕ぐようになり漕手として一つ殻を破る事ができた。

以上より、先ずは東大内でエルゴ漕力(ベスト値ベース)が最も強い編成を試し、そのクルーのパフォーマンスをチェックする。
そのクルー編成とは、昨年全日本選手権出漕クルーに近い形となる。(O本とY岡が入れ替わった編成)
即ち、S長谷川、7翁、6阪本、5福間、4小川、3岡翔、2吉岡、B田中
大柄な漕手が前に集まっているので、体重移動によるリズム感、及び、フィニッシュに向けた加速感を出しやすいと考えた。全日本に向けた乗艇で、UTの艇速はある程度出せたクルー編成であり、今日の乗艇でも良い艇速を出せると期待する。

今朝の乗艇では、体重移動に関しては良い感触があった。パドル短漕に関してもクルー変更前とほぼ同等の艇速が出ていた。レースペースでのB-side負けは無かった。
肝心の低レートUTの6km漕だが、昨日の氷雨で水温が2度ほど下がった事が影響したか、期待した艇速がなかなか出せなかった。笹目橋までは微順風だったがそこまでの平均艇速は1'47"8/500m程度だった。また、B-sideのフィニッシュ押し込みが弱いため、B-sideに傾く傾向は依然としてあり、結果、艇速が伸び悩んだ。長谷川は久々に整調を漕いだためかエントリー前のミスオールが多く、整調としてのリズム感を十分に出せていなかった。

そこで、6km漕1本目終了後、長谷川と小川を入れ替えて小川を整調に据えて2本目をトライした。
長谷川は元の4番に戻すと、エントリーのミスは無くなった。小川は付きフォアで整調をしてきたこともあり、特に支障なく整調を漕げていた。
小川はシートレンジを大きいので体重移動のリズムは作りやすい。一方で上体の筋力が未だ十分に鍛錬できていないため、フィニッシュに向けたドライブの加速感に関しては長谷川の方が良い様に見えた。
しかしながら、整調が頻繁にエントリーでミスを犯す様では、リズムは作れない。
という事で、明日も小川整調で乗艇してパフォーマンスをチェック・評価する予定。


<写真>
 6時11分。付きフォア木鶏:今朝から整調ペアを変更。整調:山本、3番:坂本。
 6時47分。対校エイト天寵:今朝から山本・坂本と小川・翁を入れ替え。シート配置は昨年の全日本エイト編成時に戻してみた。(2番は吉岡)体重の重い長谷川が整調に乗った事で体重移動感が出た。静止スタート+ハイピッチでも概ね直進した。
 7時11分。秋が瀬からの6km漕1本目は、順風だったので艇速の改善を期待したが、水温が下がったためか、これまでと似た様な艇速しか出なかった。尚、バランスが不安定なことと、整調:長谷川のエイトリーミスが多かったので、1本目の後で長谷川と小川を入れ替えて小川整調もトライした。この結果、長谷川は4番に乗るとブレードワークが安定しミスは殆ど無かった。小川も整調を漕いでも目立ったミスは無く安定していた。
 7時23分。付きフォア二杯による6km漕:2本目。木鶏クルーの艇速は概ねシート変更前とほぼ同等だった。
 7時46分。無しペア:S清水、B池崎。予想したよりバランスが良く、まずまず良い練習が出来ていた。手前の黒い艇は慶応対校エイト。
 7時51分。長谷川と小川のシートを入れ替えた6km漕の2本目。小川の漕ぎ、シートレンジは問題無かったが、フィニッシュ押し切りの加速感をもう少し出したい。

<動画>

M8+ 天寵(C和泉、S長谷川→小川、7翁、6阪本、5福間、4小川→長谷川、3岡翔、2吉岡、B田中)
前述の通り、期待した艇速には至らなかった。
明日の乗艇で今一度艇速向上にトライしよう。

  • 6km漕 x 2: Ave.1'48.9/500m, SR20.2, 2000mSS換算6'42.8, η77.0%

M4+ 木鶏(S山本、3坂本、2服部、B相原、C石田)
組んだばかりのクルーだが、1回目の乗艇にしてはまずまず。

  • 6km漕 x 2: Ave.2'01.2/500m, SR18.3, 2000mSS換算7'28.0, η79.1%

M4+ 柏葉(C安治、S岡本、3田中、2青木、B日比谷)
Open 8+分解の4+クルーとしては、今日は艇速が出ていた方だと思う。

  • 6km漕 x 2: Ave.2'06.8/500m, SR20.2, 2000mSS換算7'48.5, η70.5%


M1X 新田(誉)

  • 6km漕 x 2: Ave.2'14.5/500m, SR19.8, 2000mSS換算8'17.0, η78.7%

https://www.youtube.com/watch?edit=vd&v=TDjfcqMMmHo

M1X 前田(紫陽花)
久々の1X乗艇ではあるが、少しドライブの加速感が出てきた。
https://www.youtube.com/watch?edit=vd&v=VxVZCnNfW5s

W2X Spica
漕ぎ自体はお花見レガッタ時と同じ。
水温が低かったので、艇速は今一つ伸びなかった。
神林のフィニッシュハーフのブレード1枚キープとリカバリーのハイフェザーを何とか改善したい。

  • 6km漕 x 2: Ave.2'21.6/500m, SR19.3, 2000mSS換算8'43.1, η73.9%

https://www.youtube.com/watch?edit=vd&v=1R0D66mq3oM

M2- 荒鷲 S清水、B池崎
想像したよりバランスが良く、ペア乗艇が出来ていた。
今後、確りペア乗艇に取組んで、Sweep Rowingの漕ぎを改善しよう。
https://www.youtube.com/watch?edit=vd&v=mZPr96jhFm8


以上