Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

(6)ブレードカバー角(ブレードピッチ+クラッチブッシュ角の合計値)

  1. 測定方法:正確には、艇を水平に置いた状態でオールを艇に取り付け、艇に対してオールが直角の状態で、ブレードフェイス面の前傾角を計測する。但し、これには大人数の作業所と広い場所を要するので、一般的には、ピンの前後傾が0度であることを前提とし、ブレードピッチとクラッチブッシュ角の合計値をブレードカバー角と見做す。
  2. 効果:ブレードで水を押している時に、ブレードが浮く方向の力を発生させ、ブレードが沈もうとする力に対抗させ、ブレードが沈まないようにする。(ブレードカバー角が0度だと、ブレートで水を押すと、不安定となり、ブレード゙は沈んでしまう)
  3. 調整方法:ブレードピッチとクラッチブッシュ角の合計値(カバー角)が所定の値となる様にブッシュを交換する(上と下で方向が変わるので注意)。なお、艇上で調整したい場合は、クラッチのオール接触面の上端(又は下端)にビニールテープを巻きつけることで応急的に調整できる。経験的には、3重程度巻けば1°変わる。
  4. 標準値:新人では、ブレードピッチが0°と仮定した場合、5°〜6°(スイープの場合)。ブレードピッチが0°でない場合は、ブレードピッチと合わせて5°〜6°となるようにブッシュ角を調整する。尚、対校選手は4°〜5°。