Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

Ergoマシンのストレッチャー廻り数値計測

今週は東大でErgoのシリーズテストを行った。
今日は自宅のC2製Model-C マシンのリギング計測を行った。

レールの傾斜:傾斜各は1.5度。即ち、2.6%程度の傾斜。
JARA規格艇の数値基準値はレール有効長800mmに対して15mmの傾斜。即ち、1.9%の傾斜だ。
ということで、Ergoマシンのレール傾斜は実艇のレールより傾斜角が大きいということ。

ストレッチャーボードの角度は45度。実艇のボード角:42度に比べて3度ほど角度が立っている。

シート座面(最下部)からシューズ内側の踵までの高さを計測。

まず、シートの座面高さを計測:
前述の通り、レールが前傾しているので、シートは前に出すほど低くなる。そこで、実際の艇のリギング計測と同じ要領で、靴の踵から座面センターが30cmのところで、床からの座面(最低部)の高さを計測。
凡そ35cm程度。

次に踵の高さを計測。ストレッチャー高さはNo.3。
靴はいつも使っている体育館シューズを使用。
靴の踵内側の最低部は、床から17cm程度。

以上よりヒールデプスを計算すると:シート高:35cm - 踵高さ:17cm = 18cmとなる。

エイトなどで一般的に設定しているヒールデプス:16〜17cm程度に比べるとErgoマシンのヒールデプスは低めである事が分かる。

実艇はフォワードする際に漕手の下で艇の方が漕手に近づいてくれるのでフォワードに要する労力が少なく、レートを上げやすいが、Ergoの場合、マシンを床に固定しているので、フォワードでは漕手が100%動く必要があり、フォワードでエネルギーを浪費する必要あり。従って、少しでもフォワードしやすい様にストレッチャーを低めに設定する必要があるという事だろう。前述のレールの傾斜を大きめにしているのも同じ理由からだと考える。

ストレッチャー高さ調整用の穴は15mm間隔で開いている。
ボード角は45度なので、穴の位置を一コマ上げる、ストレッチャーの高さは約1cm上がる。