Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

500mx6発(SRDの効果):

最初は順風なので艇速を上げたいところだが、水面が波立っていてブレードで水面を叩いたり擦ったりしてなかなか艇速が伸びない。でもSRDの効果か、フォワードでリラックスできる分、水面を叩いたことに拠る影響は通常型ストレッチャーに比べ、ダメージが少ない様に感じた。それとSRDを使うとフォワードがエイトに乗っている時の様に、スルスルと楽に出せるのでフォワードで体がリラックスし、前半の無酸素運動のダメージが後半に余り出ず、良いリズムが最後まで続けられることを確認した。また、揚艇後にSpeedCoachのメモリーをチェックして確認したが、静止スタートなど前半のトップスピードはSRDと通常型で殆ど差が無い(無酸素フェーズではSRDの効果は殆ど無い)が、前述の通り、レースペースでもリラックスできる分、フォワードで体を休める良いリズムが出せる分、通常型に比べ後半のタイム落ちが少ない事が体感出来た。(実際、SpeedCoachのメモリーをその結果が出ていた)
次の2発は逆風。今日の様な強めの風(4m)で逆風を受けると、500mの後半は脚に乳酸が溜まり艇速が一気に落ちるが、SRDで漕ぐと、後半のタイム落ちが余り出ず、体感的にも逆風での苦しさが緩和されることを体感した。
ラスト2発は再び順風。特に最後の6発目は後半250mでラストスパートを入れた。その結果、水面が波だってスパートし難いコンディションの中でラスト100mはSR37まで上げる事が出来た。やはりSRDを使うとスパートでレートを上げやすい様だ。
考えるに、踵の硬いおやじの場合は、エイトなどだ舵手付きで艇側の重量が重たい艇種(エイトだとコックスも含めて約160kg。漕手1人当たりで20kg程度)では、フィニッシュ直後にストレッチャーを介した引っ張った艇の慣性力が大きいのでそのままキャッチ前までスライドがスムーズに出せるが、1X艇だと艇が軽い(14kg)分、踵が硬いおやじが漕ぐとフォワード終盤にストレッチャーを押し戻す力が加わり艇がスターン側に逃げてしまう様な感じになる。この状態で脚の力を使って無理やりフォワードする事になり、これがフォワードで十分に脱力できない原因になっている。一方、SRDで漕ぐと全く力を加えずとも踵が簡単に上がるため、前述のようなフォワードの終盤にストレッチャーを押し戻す様な力は何ら加わらないため、踵の硬いおやじでも、フォワードがスムーズに出せ、且つ、リラックス出来る形になる。これは踵の硬いスカラーにとっては救世主的なストレッチャーだと思う。逆に言えば、踵の柔らかいスカラーは通常型のストレッチャーでおやじがSRDを使って漕いでいるのと同じ様にリラックス出来ているという事だろう。でも踵の硬い柔らかいに関らず、漕暦の短い漕手は踵の硬い柔らかいに関らず、フォワードコントロールが上手く出来ない分、フォワードで十分にリラックスできない傾向にあるので、そういう漕手がSRDを使うとリラックスしやすくなる分、効果的という事ではないだろうか?そういう意味で、漕暦の短い漕手主体のクルーではSRDを使う事で一段レベルアップする事が出来るかも知れない。