準決勝でM治大学と当った際、伴走者に乗った女子マネが漕法の漕ぎをビデオに撮ってくれたので両クルーの現状の漕ぎの差を比較する事が出来る。
軽量級エイト 準決勝
https://www.youtube.com/watch?v=FAgXJSSaNX8
以下、両クルーの漕ぎの差異を考察する。
- スタート5本の回転はほぼ同じ。(若干,M治の方が回転が速い)
- ハイピッチに入ると明らかに東大の方がレートが高いが、M治の方がリードしている。即ち、東大はレートを上げる為レンジを切っているが、M治はフルレンジで大きく漕いでいる。やはりハイピッチでもコンスタントと同じフルレンジが必要。
- 300m付近でのレートは概ね同等だが、1本1本のレンジはM治の方が圧倒的に長い。そもそも物理レンジ自体がM治の方が長い。更にキャッチ・フィニッシュでのスリップが小さい。東大は物理レンジが短い上にキャッチフィニッシュでのスリップが大きく、有効レンジが短い。
- M治はシートを大きく動かし、且つ、キャッチ姿勢は骨盤から前傾して背中が真っ直ぐ伸びている。(骨盤と背中が一体となってスイング)対して、東大は骨盤の前傾が小さく背中が丸まり、ボディースイングが効かない姿勢になっている。
- M治は低めのワークハイト設定の様に見える。このため、フィニッシュリリース時のブレードクリアランスやキャッチ前のブレード高さが低い。ロングフェザーも徹底している。東大はフィニシュリリース時やエントリー前のブレードが高いため、無駄にブレードの上下動が大きい。このため、スリップが大きく、スプラッシュも大きい。
- M治はキャッチからの水平且つ加速的なボディードライブが出来ており、ボディードライブの一体感・シンクロ度が高い。フィニッシュハーフの突き離し感が良い。対する東大は、そもそも一人一人のブレードワークが不揃いで、且つ、ドライブのイメージが合っていない。
- M治は500m通過後もドライブスピードが緩まず、確りドライブし続けている。