今回の全日本軽量級選手権エイトの決勝出漕の4クルーは、予選のタイムが、その実力を良く示していたと考える。
実際、決勝及び順位決定戦の結果も、準決落ちしたM治Bを除いて、予選タイムの順番通りだった。
東大は微順風での2000m持ちタイムは練習で出した6'09"。
今回の予選は逆風だったのでそのタイム悪化係数は:
6'22"9/6'09" = 1.036
このタイム悪化係数をベースに、決勝進出4クルーの微順風タイムを推定すると以下の通り:
- M治大学:予選タイム6'04.5, 微順予想タイム:5'51.8(23.5℃)→27℃換算 5'50.1
- S台大学:予選タイム6'13.3, 微順予想タイム:6'00.4(23.5℃)→27℃換算 5'58.6
- H橋大学:予選タイム6'17.3, 微順予想タイム:6'04.2(23.5℃)→27℃換算 6'02.4
- 東京大学:予選タイム6'22.3, 微順予想タイム:6'09.0(23.5℃)→27℃換算 6'07.2
以上の通り、東大はM治大学に対して17秒〜18秒劣っていた。
M治はインカレであと1,2名入れ替えて強化してくるだろうから、インカレでは微順風で5'45"を出す実力は既に持っているということ。即ち、インカレの優勝レベルに既に達していると言えそうだ。
参考までに、M治大学エイトクルーの構成は以下の通り
- C:H (徳島市立・法4)
- S:M木 (熊本学園大付・法3)
- 7:K野 (熊本学園大付・政経4)
- 6:K井 (関西・法4)
- 5:M (加茂・商4)
- 4:S藤 (本荘・経営1)
- 3:K原 (岡谷南・法1)
- 2:Y吹 (今治北・経営4)
- B:O久保 (猿投農林・農4)
コックスと漕手5名は4年生。4年生の代はH27年度全日本新人選手権エイトで優勝したメンバー。(当時2連覇)ということは、今回の軽量級エイトはほぼM治のベストメンバーに近いと考えられる。
M治以外でも、S台大学も恐らく、5'50"のレベルには達するだろう。H橋もメンバー入れ替えや練習で、少なくとも5'55"のレベルには来ると見た方が良い。
やはり東大エイトがインカレで決勝進出を果たすには、5'50"切りは必達条件となる。