Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

平成28年度の総括

oyajisculler2016-10-16

冬場から春先にかけては、概ね順調に艇速が伸びたものの、その後、高レート主体の乗艇トレーニングに移行するに従い、漕技・出力効率が劣化する傾向が見られた。これはH27年度も同じ傾向があった。振り返ってみるに、夏場に入ると低レートの長い距離のUT漕を漕ぐ機会が減り、結果としてブレードワークの精度が劣化、加えて1本1本の水中負荷が落ちた結果、夏場の効率が劣化したものと考える。
インカレ時に行われた日本代表チーム総監督となった仏人コーチ:Xavier Dorfman氏の講演で、B1(レート16〜18)、B2(レート18〜20)の低レート漕をレース直前まで継続し、短期間で高レートへの移行を行いレースを迎えると聞いた。こうする事によって低レートで培った漕技や水中強度をレースに生かす事が出来る。逆に早期にレースペース主体のトレーニングに移行すると、低レートで培った漕技や水中強度が劣化し、結果としてレースペースの漕ぎが劣化するとのこと。
来年度に関しては、これをフィードバックし、夏場でもレース直前まで低レートUT漕(B1,B2)主体のトレーニングを継続し、レースに向けた高レートの主体のトレーニングは短期間で集中的に行うなどの工夫をすることとしたい。
また、定点往復によるコーチモーターの定点コーチングは全てのクルーを万遍なく指導する上では効果があるが、W.Upから本練習まで通しで見る事が出来ない問題があり、W.Upに織り込んでいるFinishワークなどの技術練習がただ熟すだけの形式的なものになってしまい、漕技改善の効果が十分に得られなかった問題があった。これを踏まえて、来年度は週6回ある乗艇練習の中で定点コーチングは週2回程度に留め、残りはW.Upから本練習まで通しで見る従来のコーチングにも織り込む予定。この形式の場合は通しで見るクルーを週の中で、対校、ジュニア、小艇(含む女子)とローテーションする形式となろう。

以上