Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

東大女子スカラーのお手本:Fiona Milne

Fiona Milne選手は2000年〜2006年頃にカナダの軽量級選手として活躍していた選手。(2000年と2004年の五輪にLW2Xで出場している)
身長は162cmであり、世界選手権決勝に出てくる軽量級選手(平均すると概ね170cm前後)の中では一際小柄な選手。
小柄な体ではあるが、2003年の世界選手権(イタリア、ミラノ開催)の軽量級女子シングルスカル決勝では超ハイレートで漕ぎ通し、金メダルを獲得している。
ハイレートで漕ぎとおしながら、そのブレードワークの見事さは素晴らしい。特にドライブの水平感と、フィニッシュのリリース直前までブレード一枚押し切り、そしてブレード一枚見事に・クリーンにリリースするブレードワークは超一級。
下の写真はMilne選手のキャッチからフィニッシュに至るハンドル軌道をピックアップしたもの。この写真には、左手のグリップエンドの高さを緑色のライン、右手のグリップエンドの高さを赤いラインで示した。左右のグリップの高さは拳一個分約6cm程度の差がキャッチからフィニッシュまで常に維持されている。

下の写真はMilne選手(2Xの整調)のドライブ中の写真とコメント
 キャッチからドライブに掛けて。
 ドライブミドル。ボディーの前傾は保たれており、キャッチハーフがレッグオンリーである事が分かる。また、良くSit Tallしてドライブ中のハンドル軌道が高い。
 ミドルからフィニッシュ押し切りに掛けて。ここでもSit Tallが良くキープされてハンドル軌道が高く保たれている。ハンドルの高さは、カナダユニフォームの胸の赤いラインの上にある。

大艇庫にもこの年のDVDがあり、Milne選手の決勝での漕ぎを見る事ができる。
東大女子選手は2003年世界選手権のDVDでMilne選手の漕ぎを良く見て、彼女の漕ぎを見習おう。
先ずは、腕漕ぎからのノーフェザーフィニッシュワークで、正確な素早いブレードエントリー、ブレード一枚水平なドライブ、一枚確り押し切った後、確りしたタップダウンによるクリーンなリリースを身に付けよう。

以上