Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

M1X決勝:

このレースは好カード。M1X連覇中の武田、Crew Japan舵手なしフォアクルーの須田、高校生チャンピオンの大塚、そして元U23日本代表の矢地。先のログに書いた通り、おやじは高校生:大塚にメダルを取らせる為の応援。
さて、レーススタート。4人共、スタートで猛然と飛び出す。大塚は僅かに遅れるが、略横並び。250m付近を自転車で走り出す際に、おやじが大声で「大塚、いいぞ!」と一声吼えた。 余談だが、後でNHK放送の録画を見たら、このおやじの声がバッチリ録音されていた。女房にビデオを見せ「ほら俺の声が録音されているよ」と自慢げに言うと、苦笑いしながら「声が大きすぎて迷惑なんじゃないの?」と。 我ながら良く通る声なのだが。。。
レースの方は、トップ争いをする武田・須田の2名と、3位争いをする大塚・矢地の2つの局面となった。おやじはひたすら3位争いの大塚を応援。1000mを過ぎた辺りで大塚がミドルスパートを入れ、矢地を一気に引き離した。その後もドンドン差を広げて3位確定の状態となった。2位の須田とは3L近く離されており、2位に上がるのは無理。後はタイム狙いで頑張らせた。1800mを過ぎ、トップ争いの方に目をやると、ラスト100mで須田がレートを一気に5枚位上げて猛然とスパート。 1.5Lあった武田との艇差がミルミル縮まる。果たして抜けるかと思った矢先、ゴールまで僅か40〜50m手前で武田が漕ぎ止めてしまった。何たる事か! そのシーンが映っているYoutube動画がFacebookに紹介されていたので、転載させて頂く。これを見ればどういう状況だったか一目瞭然。

現場でこれを見たおやじは瞬間的に、「負けた事の無い相手に一気に抜かれそうになった事が嫌で、駄々っ子の様に漕ぎ止めたんだな」と勝手な推察。この推察の真偽の程は分からない。 しかしゴール前で観戦していた玄人ボートファンの大半がおやじと同じ思いを感じたのではないだろうか? 少々腰を痛めていたのかも知れないが、1950mまでガンガン漕いで来たのであり、残り5ストローク程度を漕げない事は無い筈だ。日本ボートの第一人者であり、武田を尊敬するファンも沢山いる訳である。その男がファンの目の前で、こういう事をするとは。。。 大学ボート部でオアズマンシップを徹底的に仕込まれたおやじにとって、この武田の行為を許す事はできない。須田も頭に来たんじゃないかな?
武田がゴールに向けて、ヘナヘナと無気力で進む内に3位大塚との艇差がミルミル詰る。大塚にも抜かれるチョット前に武田がゴールイン。武田と大塚の差は2秒まで詰っていた。

不愉快な話はさておき、高校生大塚の3位は見事。賞賛に値する。その戦いぶりもあっ晴れだった。このままスクスクと実力を伸ばし、次の日本ボートを牽引してゆくトップアスリートになって欲しい。