1)シート高を1cmUp:
これまで2回のD社及びK社艇試漕により、D社艇のシート高(水面からの高さ)が9cm程度と、少し低めだった。K社は約10cm。そこで条件を合わせる意味もあり、下図の要領で、座面とシャシーの間に1cmのスペーサーを挟んでシート高さを1cm高くした。
2)Flex Foot高さアジャスト:
前回までの試乗でHeel Depthを16cm程度にしようとするとFlex Footをかなり低くせねばならなかった。本来、16cm程度のDepthであれば、1から6まであるFlex foot穴の4番辺りを使いたいところ。そこでD社に頼んでFlex foot取り付け位置を15mm程下げて貰った。
3)耐航性改善型の実験用試作リガーを取り付け:
現在取りつけられているリガーは、規格艇と同じセンターステーがダブルパイプの通常型のリガー(下の写真)このタイプのリガーは剛性も確りしており良いのだが、ラフコン時に下側のパイプが波頭に当りスプラッシュが跳ね上がり、飛沫が艇内に浸水する問題がある。レク艇は琵琶湖周航や遠漕時に時として発生するラフコンでも安全に漕げることが要件になっているのでこのままでは少々問題がある。(戸田コースの様にラフコンが殆ど発生しない水域なら問題ないが。。。)
そこでレク艇に採用するリガーは、少々のラフコンでも問題となる様な飛沫が飛ばぬ構造とする必要がある。おやじの考えでは英国のボートで良く採用されているガルウィング型のリガーが良いと思っている。(下の写真)
D社にもガルウィング型リガーの説明はしたが、今回、実験用ということでダブルパイプの下側パイプを外し、上側のパイプを太くしたリガーを試作してくれた。実際に漕いで確認してみようということで、#Sと#3シートにこれを取り付けた。(下の写真:基部溶接部に上下荷重の曲げ応力が集中的にかかるので耐久性に問題がありそうだが、先ずはテストしてみた)