Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

体の後ろ側の筋群を使って効率よく漕ぐ:

先週、ハムストリングスを積極的に使ってレッグドライブして良い感触だったので、今日もハムストリングスを積極的に使ってレッグドライブした。ハムストリングス、即ち、太腿の後ろ側の筋肉を使ってレッグドライブすると強くレッグドライブしても無駄な力みが生じることが無いので漕ぎが安定する。これによりバランスが安定し、バランスが安定するとブレードワークが安定し、且つ、上体がリラックスできるという好循環となる。今日は、肩甲骨周りの筋肉群も含めた背中の筋肉、大臀筋、そしてハムストリングスと、体の後ろ側(背中側)の筋群を意識して使い、ハンドルにぶら下がる様にして漕いだ。SR21〜22と、先週より一枚程高めのレートで漕いだが、概ねリズム良く、スムーズに漕げたと思う。やはり、背骨周辺の筋群を使って体を動かすというのは脊椎動物(背骨のある動物)の基本という事だと思う。体の後ろ側の筋群は強い力で長時間働かせても余り疲労感を感じないし、動きが非常にスムーズである。これに対し、太もも前面の筋肉(大腿四頭筋)を使ってレッグドライブすると、足元や膝が安定せず何となくフラつくのと、短時間なら強い力を発揮するものの、乳酸が溜まり易く、直ぐに疲労する。この差はやはり体幹に近い筋群とそうでない筋群の差ということか?体幹、即ち背骨周辺とそれに近いハムストリングスは、体の前面や手足周辺の筋群に比べ、血の巡りも良いということだろう。例えば、馬など、高速で長時間走り続けることの出来る四足動物は、背中と臀部、そしてハムストリングスが非常に発達している。人間についてもボートを漕ぐ場合は、体の後ろ側の筋群を使って漕いだ方が良いと言えそうだ。
ボート選手は背中の筋肉の発達具合を見れば、その力量が直ぐに分かると以前書いたが、中々、背面や側面から体型を撮影した写真が無い。偶々ではあるが今年の社会人選手権の表彰式でおやじの横姿を撮影した写真が手元にあった。週2,3回しかトレーニングしていない40歳台後半の若干贅肉の付いた中年アスリートの姿であり、余り見せられるモノではないが、参考までに添付する。この写真に、「ボートで鍛えるべき筋群」と称して、体の後ろ側の筋群にを書いてみた。

  1. 肩甲骨周りの筋群:この角度では良く分からぬが、肩甲骨周りが少し盛り上がっているのが分かると思う。
  2. 広背筋:背中の括れとのギャップが分かると思う。強い選手ほど、背中がモッコリ盛り上がって猫背の様に見える。
  3. 大臀筋:尻が張り出しているのが分かる。
  4. ハムストリングス:昔はもっと太腿が太かったのだが、でも少し発達しているのが分かる。もう少し鍛えればタイムが改善するかも。。。頑張ろう。


背中しか見えないが、シドニー五輪で優勝した英4-クルーの背中が写っている写真を見つけた。背中の筋群が物凄く発達して盛り上がっているのが分かる。

以上