Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

尻逃げ漕法で逆風も楽々巡航

現在、東大選手に指導している様に、ドライブは、脚、腰の順番で行う尻逃げ漕法で漕いだ。
この漕ぎだと、キャッチハーフでのレッグドライブは腿の裏側のハムストリングス、フィニッシュハーフはバックスイングは背筋の筋群を用いる。
ハムストや背筋は殆ど有酸素パワー系の遅筋(赤身)なので、逆風で負荷が上がっても、逆風の重さを苦しく感じることなく漕ぐ事ができる。
これに対して、キャッチハーフで先に上体を起す漕ぎをすると、レッグドライブ時間が長くなると同時に、腿の筋群は前側の大腿四頭筋を主に使うことになる。大腿四頭筋は最大筋力が大きいが、持久力に劣り、疲労感を感じやすい速筋系の筋群がメイン。大腿四頭筋主体の漕ぎだと、逆風だと直ぐに疲れて、艇速が落ちやすい。
従って、ボートで順風、逆風に関わらず、長い距離を高速巡航を維持するには、遅筋系筋群主体で疲れを感じないハムストや背筋の筋群をメインに使って漕ぐ方が有利だ。即ち、脚、腰のシリーズドライブをする”尻逃げ漕法”が良い。
今日の荒川乗艇の復路の逆風では、改めでこのことを確認した。

何れにせよ、春先のこの時期の荒川乗艇は最高に気分が良い。
花粉さえ無ければ、平日の日中は可能な限り荒川で乗艇したい。

以下、写真:
13時50分。笹目水門通過。上げ潮、東の風1m程度。水温15℃
 14時25分。秋が瀬高圧線で折返し。水温14℃。もう10℃を切る事はないだろう。
 15時22分。揚艇。おあつらえ向きにナックル馬(三菱BC)あり、仮置きさせて頂いた。

以上