今日は平日スカル乗艇の日。
いつもは荒川で乗艇しているが、今日は南の風が朝から強めに吹いており、荒川は陸送に難があり、また、漕ぎ難そうなのでポンドでの乗艇に切り替えた。
ポンドでは今日も藻刈り作業が行われていた。
全日本選手権が来週行われることもあり、今日の午前中は、実業団チームのNTTと明治安田生命のクルーがポンドで乗艇していた。
藻刈り作業の艇は、藻刈り船:2隻、藻の運搬船:1隻、浮きも掬いのカタマラン:1隻の合計4隻。
作業船:4隻ではあるが、乗艇練習するクルーに配慮し、往路、復路共に最低1レーンは航行できるように配慮されていた。
出艇クルー数が少ないので、藻刈り作業中であっても殆ど支障なく乗艇練習が出来た。
戸田コース:エビモの繁茂状況
今日漕ぎながら藻の繁殖状況を観察したが、日々刈り取りしていることもあり、GW中の戸田レガッタ時の状況と概ね同じだった。
湖底から伸びあがったエビモは、水面下30~40cm辺りまで伸びているが、水面までには達していない。(上の部分は藻刈りされている模様)
支障がありそうなのは1レーン。南風で刈り取られた浮き藻が塊になって溜まっているところがあった。
上記以外に、コースのセンター付近でも小さな浮き藻の塊がところどころ浮いていて、オールが藻に取られてフィニッシュでブレードが抜きにくい事があった。
しかし、総じていえば、昨年よりはずっとマシであり、後、1週間ほど作業を継続すれば、来週の全日本選手権は大きな支障なく開催できそうだ。
エビモが固定から伸びて水面近くまで伸びている。
所々、千切れた藻が塊になって浮いている。
荒川での練習成果:
今年度、3月以降のシングルスカル乗艇練習は荒川で実施してきた。
GoProカメラで自らの漕ぎを撮影したりして漕技の改善努力を継続してきた。
漕技改善のフォーカスポイントは:
- フィニッシュでのクリーンな離水、そしてハイフェザーによる抵抗限
- ドライブはハンドル胸前15㎝までとし、残りのfinishレンジ15cmはフォロースルーしながらハンドルをT/Dして、クリーンにブレード離水する。
- フィンガーターンによるフェザー&スクウェアリングコントロール
- hands awayは、意識して右手を下げ、ハンドルクロスオーバー時に左手を下げるための空間を作る。
- リカバリー時に踵(足)でバランスを取る。
クリーンなブレード離水を実現し、リカバリーでの上体リラックスを実現する上で、特に留意しているのが、フィニッシュ押し切りとブレードリリースの分離。
具体的にはドライブにおける押し切りは、ハンドルが胸に当たる15㎝手前までとし、残りの15㎝のレンジは腕を脱力しながらハンドルをフィニッシュエンドまでオールの惰性でフォロースルーする。このフォロースルーの間にハンドルをタップダウンしてクリーンにブレード離水する。
ドライブ力、そして、有効レンジを伸ばすという意味では、このフォロースルーを取る動作は、推進力や有効レンジロスとなる。
しかしながら、ここでフォロースルーを殆ど取らずに最後までブレードで水を押すと、ブレード離水の難易度が上がり、ブレード離水の精度が落ち、離水時にブレードで水を引っ掛けてブレーキを掛けたり、バランスを崩して上体に力みを生じるリスクが高まる。
ということで、フィニッシュでどこまでを押し切り(有効レンジ)とするかに関してメリット・デメリットを総合的に評価すると、フィニッシュレンジの15cm程度手前までをドライブとし、残り15㎝のレンジはブレード離水の為のフォロースルーとするのが最も良いと考える。
今日のポンド(戸田コース)乗艇では、少々強めの横風(南風)と、藻刈り作業船からの不規則な波影響があったが、前述のフォーカスポイントに注力しながら漕いだ結果、低レートUT漕では、特段、漕ぎ憎さを感じることなく概ね快適に漕ぐ事ができた。
本日の低レートUT漕12㎞の平均艇速2'30"/500m, SR18.3、DPS:10.92mと、今年度で最も良いペースを出すことができた。
UT漕後に、Race pace 10本 x 6をSR33程度で漕いだが、この際にも、押し切り:ハンドル胸前15cmでフォロースルー15cmでブレード離水する様にフォーカスしたところ、レースペースでも上体をリラックスし、レッグドライブをメインとして気持ちよく漕ぐ事ができた。