Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

低レートUT漕でのFinish Full Stop漕:

低レートUT漕のトレーニングで、フィニッシュのブレードリリース時に動きを一旦止めるfinish stop漕ぎを始めて見たのは北京五輪金メダルの豪州M2-クルー(S:Dankan Free, B:Drew Ginn)のトレーニング動画。
その後も、ロンドン五輪銀メダルの豪州M4-クルー(3番=Drew Ginn)の動画なども見た。
昨年のインカレに向けた乗艇トレーニングで一時、東大でも取り入れてみた。
今年度は未だ行っていないが、Facebookの動画投稿などで、他国の代表クルー(例:スイスのLM4-=リオ五輪金メダル)も取り入れている事を知った。スイスの方はその止り方がFull Stopの形となっていた。
自分自身も今週月曜の荒川でのシングルスカル乗艇で、このFinish Full Stop漕ぎを試してみた。
Full Stopした際にバランスを取るには押し切り及びリリースを両舷同時に行う必要がある。しかし、確りシンクロ出来ていればバランスが安定し、しかもブレードが水と確り縁が切れた状態からハンズアウェー・フォワード出来るのでリラックスしてフォワード出来る。
また、スカル漕ぎの場合は、FinishでFul Stopするには手首を使わずフィンガーターンでフェザーする必要があるので、フィンガーターンの練習にもなる。
スイープの場合は、フィニッシュ押し切り&リリースを合せる練習となる。また、フィニッシュで止めるのでハンズアウェーを気にせず押し切りとリリースに集中できるのでフィニッシュのブレードワーク改善目的の技術練習にもなる。(ハンズアウェーを意識しすぎると、フィニッシュ押し切りがオザナリとなりややもするとwash outを誘発しやすい)
副次効果として、レートが上ずった場合のレートダウンにも使える。Full Stopする事でレートを1枚〜1.5枚程度下げる事ができる。

以上より、乗艇の低レートUTトレーニングに於いて、東大でもFinish Full Stop漕ぎを取り入れることとする。

Finish Full Stop漕ぎの要領:のブレードリリース時にハンドルを一瞬、Full Stopする。
 狙い:

  1. フィニッシュに向けて強く艇を突き放す。(ハンズアウェーを気にせず)
  2. ストロークレンジの中でブレードのリリース&フェザーを完了させる。
  3. 両舷(ペア)でシンクロしてリリース時にバランスを取る。
  4. クリーンなブレードリリース及びバランスを確認してからハンズアウェーを出す。

<参考動画>:

1)北京五輪金メダルの豪州M2-クルーの低レートUTトレーニング(Finish Full Stop漕ぎ)
https://www.youtube.com/watch?v=lTWfBNWXzdk

2)ロンドン五輪銀メダル豪州M4-クルーの低レートUTトレーニン
https://www.youtube.com/watch?v=Wff25wXWE9o

3)リオ五輪金メダルスイスLM4-クルーのUTトレーニング(Finish Full Stop漕ぎなど技練各種あり)
https://www.youtube.com/watch?v=6oAMzX_Pvj4

4)スイスM4Xチームの低レートUT漕(リリース時に一呼吸おいて止めている)
https://www.youtube.com/watch?v=11YH_7Esfjc

尚、上記Yutube動画のエッセンスを、マネージャー(T橋)が、1枚のDVDに編集してくれた。
食堂のビデオデッキ脇のDVD置場に置いたので、皆で動画を良く見て学ぼう。

以上