Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

東大漕艇部の狙い(氏家の考え):

昨日のブログにも書いたが、私としてはこのPause at the Finish(Finish Stop漕ぎ)の狙いは以下の通り:

  1. Finishで動きを止(ハンドルをタップダウンし、フェザー完了した瞬間に止める)める事により、漕手はFinish押し切りとクリーンリリースに集中する事ができるので、技術改善につながる。
  2. SR18以下の低レートで行うものであり、フォワードの時間は十分あるのでFinishで動きを止めてもリラックスしたフォワードは阻害されない。
  3. スカルの場合は左右のシンクロ、スイープの場合は両舷の漕手の押し切り&リリースのタイミングをシンクロさせないとバランスが取れない。即ち、合せるためのトレーニングになる。バランス改善トレーニングにもなる。(スカル漕ぎの場合はFinger Turnする事が必要。即ち、Finger turnの練習になる)
  4. フィニッシュでバランスを取れた状態からフォワード出来るのでリラックスし、且つ、良くコントロールされたフォワードが出来、結果として正確なキャッチに繋がる。
  5. フィニッシュで動きを止める分、容易にレートを下げる事が出来ので、フォワードの時間が長くなる分、キャッチ前の艇速が落ち、キャッチがしやすく、且つ、確りと水を掴む事が出来る。従って、ある意味で負荷付きトレーニングの様なキャッチの掴み改善の練習にもなる。
  6. レート18以下の低レートUT漕で行うものであり、SR24以上の様な中間レート以上ではフィニッシュで動きを止める事無くスムーズにハンズアウェーしてユッタリとフォワードする。

東大漕艇部では、今後、方針変更をしない限り、SR18以下の低レートUT漕(6kmUT漕など)では、このFinishでオールの動きを止めるPause at the Finish漕ぎを標準様式として、今後トレーニングする。

以上