Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

ジュニアのエルゴ2000m計測:

今日はジュニアの9月度エルゴ2000m計測。
今日計測したのはジュニア男子選手3名と二年生女子2名。
それぞれ、自分で設定した目標ペースのシートを持参。見た所、良く考えているかな?と思う一方で目標設定に関して勉強不足だなと思った。
思った通り、Y岡は序盤・中盤の出力を抑え過ぎていて、ラストQが最も速いペースとなった。これでは自己ベストが出る筈がない。
I原に関しては、1Q,2Qが予定したペースを超過するペースで漕いでいたが、1000m辺りでぐっとペースが落ちた。どうも粘りが足りない。要するに日頃のエルゴトレーニングで高負荷でのトレーニングが出来ていないということ。
後半組はT橋。現時点での自己ベストは7'08"。
先週の500m x 6で、2000m換算で7'02"8を出していたので、今日は必ずベスト更新できると期待して付きっきりで応援した。
本人の潜在能力からすれば、今日にも7分切りを達成する事が可能と思うも、それをやろうと本人が信じないと出せないのがエルゴ記録。
高橋の今日の目標は、挑戦目標が7'01"、必達目標が7'06"。
1Qは挑戦目標のペースで通過したが、2Qに入ると必達目標ペースまで落ちた。肝心の3Qで何とか横ばいで頑張らせたかったが、必達目標も守れないペース。要は心が弱い。
ラストQに入って、”お前は力がある、自分を信じろ”と応援したところ、ラスト350m辺りでグンと出力が上がった。”こんなに力が残っているなら、何故3Qでペースを落としたの?”という感じ。結局、ラストQでペースアップし、1Q並みのラップで漕ぎ終えた結果、何とか必達目標を達成し、自己ベストを3秒更新する7'05"が出せた。
おめでとう!

さて、今日の計測が終わったところで、ジュニアと女子選手を呼んで、今日の2000m計測に関する気付き事項、留意事項を伝えた。以下コメントの要点。

  1. 日頃のエルゴトレーニングで追込み不足のため、各自が自分自身の力量を把握出来ていない。従って、適正な目標設定やペース配分が出来ていない。
  2. 自分でコミットしたペースを死守せよ。簡単に諦めるな。
  3. ラストQが最も速いペースになるのは、序盤・中盤で力を出し切っていない証拠。1500mまでにコンスタントの力を出し切る事。ラストQはレートアップやラストスパートして何とか平均ペースレベルを維持する事。
  4. 2000m計測までにウォームアップをルーチーン化し、確実に力を出し切ること。
  5. 人間は、自分自身の力を半分も出していない。力を出さぬようにリミッターを掛けているのは選手自身の脳。選手の体格筋力が現状のままでも脳がリミッターを外せば、10秒位は簡単に短縮できる。しかし、そこまで出力すると出し過ぎて体が持たない。
  6. 従って、脳のリミッター上限値を上げるべく日頃のトレーニング強度を上げる様にすると共に、ウエィトトレーニングで筋肉肥大化、そしてUT等で心肺機能を改善する。脳のリミッター外しと体力改善の両輪改善で更にエルゴスコアを伸ばそう。
  7. H28年度のエルゴ改善目標は1年で10秒以上エルゴ記録を改善すること。エルゴ上位8名平均(75kg換算値):6'38"→6'28"

必ずできる!

 前半組(エルゴが動かぬ様にスピンバイクを前に置いている。更に20kgプレートを重しに使った)
 後半組
動画:
https://www.youtube.com/watch?edit=vd&v=yefE13lM0-M


以上