Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

午後の準決勝

午前の準決勝敗退が、心に重く圧し掛かり、クルーの気分は深く沈んでいた。準決勝に向けて”切り替えて行こう”と言いつつも、なかなか思うようには切り替えられなかった。
順位決定では寒さ対策として以下の対策を打った。:
(1)陸上で、エルゴによるアップを行い、水上アップ時間を短縮する。
(2)ウィンドブレーカーを着用しての乗艇アップする。
 順位決定岸蹴り前にエルゴでアップ

この結果、順位決定では準決勝よりは大分良い漕ぎができた。
しかし、レース中盤ではレートを落としすぎて1位を走る中大を捕らえることができなかった。手元のピッチ計でレートを計ると1000m付近でSR35程度。先行する艇を追い越すにはレートが低すぎる。
レース後のミーティングで、何故レートを上げなかったのかとクルーに問うたところ、レース中にはコックスはレートを読み上げないのでレートが低いことが分からなかったという話。
”コックスがレース中にレートを読み上げない?”、この件は、クルーに聞かされて驚き、愕然とした。
良く話を聴くと:

  • 普段の乗艇練習ではSpeedCoach(インペラー)を搭載しており、コックスはレートは読まずに艇速を読み上げて艇速をキープしている。
  • しかし、レース時には抵抗削減の意味でインペラーを外すので艇速は表示できない。また、レートは普段から読み上げていないので、レースでは練習同様に読み上げない。

とのこと。
シングルスカルであれば、レート計無しで漕手の体感のみでレースを戦うことは可能だが、チームボートの場合は大人数の漕手が乗っているので、艇速やレート、特にレート読み上げ無しでレースをすると、力を出し切れないと思う。ペースやレート無しで2000mエルゴのトライアルをやっている様なものだ。まあ、予選の様にレース序盤でリードして相手を見ながらレースすることが出来れば艇速やレート読み上げ無しでも何とかなるが、相手に出られてしまった場合にレート読み上げ無しで相手に追いつき、追い越すことは困難と思う。
レースまで、今回の事に気づかなかったのは、コーチとしておやじ本人にも問題があった。この事は大いに反省したい。
何れにせよ、この件に関しては、漕手の中で”これは変だぞ”と感じていた者が多かった筈だ。しかし、それをコックスに伝えなかったというのはクルー内のコミュニケーションに少し問題があったのだと思う。