新人は今日からシェル艇の舵手付きクォードを使った乗艇を行う。ということで、今日は新人自身の手でリガー取付作業を行った。新人だけでは作業が出来ないので、工具の使い方や大まかなリギングの仕方をおやじが教えながら実施した。今日教えた内容で特記すべき事項は以下の通り
- リガー取付に用いるナットはJIS規格のM6番のなっと。スパナサイズは10mm。通常のスパナで締め付け過ぎると船体が痛むので、ソケットドライバーを使って締め付けられる程度のトルクで締め付けるのが好ましい。
- 古い輸入艇の中には、M6でなく、インチ規格の11mmナットがある。素手でナットを回して上手く回らなかったら、ネジの規格が異なっているので、無理に押し込まないこと。
- スカルのワークハイトはBサイドをSサイドより高くする必要がある。東大新人では左右のハイト差を3cm程度としている。このため、規格艇クォードを使う場合は、ピンのワッシャー調整だけでは出来ないので、L板の取付ボルト穴を左右で異なる位置とするなどの対策が必要。ユーロタイプリガーの場合は、リガー取付ボルト穴位置を左右で変えるなどの対策が必要。
- PTH位置の基準点であるピン位置のチェック方法。
見ていて感心したのは、新人諸君が、艇の整備に関して興味津々で確り学び取ろうとする姿勢が際立っていたこと。やはりこの辺りは東大生の気質だと思う。
乗艇で使用する規格艇4X+を整備する新人
同上
船齢20年の彗星:レール下のウェッジが腐っていた
ウェッジ交換後。