Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

艇整備不良によるトラブル:

上記の通り、おやじは、日頃東大新人が乗艇しているエイト艇:壮途を漕いだ。朝艇庫到着と同時に、自分のシートのチェック・リギング調整を実施。予め、OBが乗るシートのHeel Depth値とW/H値を新人トレーナーに伝えておいたので、簡単なチェックで良いと思っていた。しかし、実際に見てみると、このシートに乗っていた新人トレーナーの整備ミスと思うが、以下のような問題があった。これらを修正するのに20分以上を要した。

  1. ストレッチャー固定アルミパイプ先端の樹脂製固定具が上下アベコベについていた。(ギアレールと嚙みあうギザギザが上向きになっていた)
  2. 同上、アルミパイプとストレッチャーボードを固定するUバンド部分の固定が緩かった様で、パイプが左右に滑り続けて摩耗して擦り減っていた。このため、バンドを締めても固縛できない状態になっていた。対策として、パイプの緩み止め対策としてバンド固定部分のパイプ外周にガムテープを貼り付けて固定した。
  3. ストレッチャーボード下部固定のTボルトにやたらと長いモノが使われていた。このボルト固定にシリンダータイプのナットを使っていたが、ボルト長に対し、シリンダーの長さが不足しており、固定できない状態だった。シリンダーナットを外し、バタフライナットに交換。
  4. 同上、ボード角がやたらと浅い角度(38度?)だった。良く見るとボード下部固定金具の下にボードを寝かせる為のワッシャーが6mm厚ほど取付けられていた。漕ぎ難そうなのでワッシャーは撤去した。
  5. ワークハイトが17.0cmだった。17.5cmにしたいがクラッチはハイトワッシャーを全て下に回して上限の設定になっており、これ以上は上げられない。そこでリガー取付ボルト穴(3穴)を付け直して1穴分上げた。

おやじの整調シートは上記の整備でOKとなったが、#7番の南氏が何やらレール位置を調整しようとしてレールと格闘していた。結局、レール固定Tボルトに問題があったのか、レール位置調整は出来ず、時間切れとなった。後述するが、#7シートはレール位置の問題より大きな問題が岸を蹴って漕ぎだした際に発覚した。南氏は乗艇前にシート自体の問題を発見できなかった。