Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

ストレッチャー自作の手順

oyajisculler2008-11-25

一昨日のログに記載したストレッチャー自作の件、この類の工作に慣れていないT大学生でも失敗しない様に、作業の手順を纏めた。右上の写真は、この手順に従って、エイト8シート分のストレッチャー用アルミパイプを学生が製作したもの。写真を見る限りキチンと出来上がっている。おーヨシヨシ。流石わが後輩。

  1. ストレッチャーのアルミパイプを先ず製作する。:各シート毎にアルミパイプ必要長さを計測し、正確にカット。エンドキャップ(ギザギザのついたプラスチックパーツ)を取り付ける。
  2. 上記で製作したアルミパイプを各シートに取り付け、汎用型ストレッチャーボードであるMartinoli製ストレッチャーボートを各シートに置いてみる。ボード角度42度にした時に、Heel Depth標準値(15cm程度)が無理なく設定できるか?パイプを固定する金具が問題なく取り付けられるか等をシート毎にチェックする。同ボード形状で問題がないかどうかをチェック(シミュレーション)する。問題があれば、それを解決するためにボードの形状をどのようにすれば良いのかを検討する[](この写真は#3シート用ボードを試作し、金具も取り付けてシミュレーションしたもの。シュープレート固定ボルトの頭がアルミパイプと干渉する模様。パイプにボルトが干渉しない位置にずらす必要あり。具体的にはパイプの上と下の2箇所にボルト穴を空け、使用状況に応じてどちらでも使える用にしておくと良い)
  3. 上記のチェック(シミュレーション)の結果を踏まえて、合板から全シートのストレッチャーボードを切り出す。切り出しには電動ジグソーを使用。ジグソーで切り出す際には、作業しやすいように作業台を使用した方が良い。作業台が無ければ古いベンチプレス台等を作業台の代わりに使用すると良い。ジグソーの使い方は下記サイト参照:http://www.monotsukuri.net/wbt/wbt_kagu/f0619/f0619.htm http://www.diyna.com/wcf/wcf01-2.html
  4. 切り出したボードは、裏面にシート番号をマーキングする。:切り出した周囲の切断面はサンドペーパー等で奇麗にバリ取り・面取りする。その上でウレタン二スを塗装。二ス塗装は防水対策上重要。
  5. ボードの下側にキールプラケットを取り付け。
  6. 各シートにボードを取りつけ、ボード角42度、Heel Depth 15cmが確保できるように仮組し、各種ボルト・金具類を取り付ける場所をマーキングする。
  7. 上記でマーキングした部分を電動ドリルを使って穴あけ。靴の踵に掛ける安全対策紐を取り付ける穴を明けることも忘れずに!穴あけする際には、必ず裏側に当て木をする。(当て木しないと裏側の切り口がグチャグチャになってしまう。)電動ドリルの穴あけの仕方は下記参照;http://www.interq.or.jp/japan/sakura/kurasi1-3.htm
  8. 穴あけした部分に防水対策のため、二スを塗る。
  9. ボルト金具類を取り付け、ストレッチャーボードセットを完成させる。
  10. 艇にボードセットを取りつけ、最終確認。
  11. ローイングシューズをボードに取りつけ、完成!(安全紐の取りつけも忘れずに!)

確りとしたストレッチャーボードが完成することを祈る!
以上