Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

Wing Rigger艇の短所;

  1. リガーが重たい;通常の3脚リガーに比べるとリガー自体の重量は重たい。カーボン製ならFISA min.重量の14kg程度で出来上がるが、アルミ製のWingリガー艇でFISA min.重量以内にしようとすると、船体はオールカーボン素材の高価な軽量素材とする必要あり。ただ、日本人の様に軽量級漕手用の艇ならケブラー素材のハルでも何とか14kg程度で出来るか?(アルミウィング艇は14.5kg程度になると思った方が良さそう)
  2. リギング調整範囲が限定される;3脚リガーの場合はリガー取り付け穴が3個あるので高さ調整の幅が広い。また、前後傾や外傾などについてリガーを曲げて微調整することも可能だが、Wing Riggerの場合はピンの長さの範囲内(±20mm程度)しか変更出来ない。また、リガーがガッチリしているので、ピン角を変更するために曲げることは殆ど不可能。従い、Wing Rigger艇を発注する際には、自分にピッタリのリギング値で注文する事が必要。色々な体格の漕手が利用する様なクラブチームの共用艇には不向き。
  3. 運搬時にリガーが嵩張る;リガーが長さ165cm程度の大きな一体モノなのでマイカーで運搬しようとすると大きな車でないと車内にリガーが収まらない可能性あり。
  4. ストレッチャーの調整にやや難あり?:リガーの下にストレッチャーがある。リガー取り付け位置が低いとローイングシューズのつま先とリガーがタッチしそう。また、ストレッチャー前後位置を調整する際に固定ナットを回す際に狭いスペースに手を突っ込む必要があり、面倒くさがりは手を焼きそう。昔からWing Rigger艇を製作して、この辺りにノウハウのある造船所の艇ならOK。何れにせよ、発注前には現物をよく見て確認しておくことが必要。