- 乾舷が大きいこと:即ち水面からガンネルまでの高さが高いこと。
- リガーが波に当たらないこと:ガンネルより上にリガーがあるWingリガーがベスト。通常の3脚ダブルパイプリガーは、フロントステーの下のパイプが当たって波が艇内に浸水しやすい。3脚式リガーの場合はAeRoWingリガーか、フロントステーがシングルパイプの形式がベターだ。CarbonチューブのTwo Stayリガーはフロントステーがないので良さそう。
- 安定性が良いこと:漕手の技量にも拠るが、安定性の良否は重要な要素だ。
- 直進性が良いこと:強い横風に煽られると艇が横流れしやすい。こういう状況下で舳先や船尾の浅い船型では、横流れして針路が保ち難い。ラフコンでは舳先や船尾がドップリと深く喫水下に浸かった船型の方が安定している。
以上の要件を踏まえて、ラフコンが想定されるレースで、最良の艇を選択すると、自ずとEmpacherのWingリガー艇ということになる訳だ。(安定性の面に関しては、K85より幅が広く安定性の良いK82の方が良いと思うが、今は生産していない模様。)