Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

脚蹴りの難しさと失敗するとどうなるか?:

脚蹴りの定義に記載した通り、脚蹴りは全力で漕いで始めて脚蹴り足り得る。脚蹴りコールが入ったときにクルーの中で温度差が出て、脚蹴りを躊躇して全力を出さない者が1人でもいると脚蹴りは成功しない。この意味で、脚蹴りと言われた瞬間、良い意味でクルーの緊張は一気に高まり、水中を押すことになる。これは普段の練習でキチンと脚蹴りをシミュレーションしておかないと、クルーの緊張があらぬ方向へ向ってバラバラに発揮され、下手をすると力を入れるタイミングがずれてムカデ漕ぎの様になり、疲れるばかりで反って艇速が落ちてしまう。これがレース中に生じたら負けである。脚蹴りをレースの戦術として使うのであれば、本来の定義に沿った脚蹴りを普段の練習から確りやっておかねばならない。