Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

4連覇と脚蹴り(チョット脱線):


おやじの漕暦の中で脚蹴りが一番効果を発揮したのは東大が全日本選手権エイトで4連覇を達成した決勝レース。決勝は5杯レース(上の写真で、右から東大、一橋大、(トヨタ=見えない)、早大、法大)前日のインカレ決勝では東大が1Qを1艇身先行し、苦しみながらもそのまま逃げ切った。(1Qで1艇身先行し、そのまま逃げ切る展開が、この年の東大の必勝パターンになっていた)翌日の全日本決勝で一橋大は必勝を期し、1Qを全力で先行して逃げ切る玉砕戦法打って出た。東大は1Qで一橋に1艇身以上(水が空いた)先行される。2Qで徐々に差を詰め1000m地点で逆カンバス差に詰める。その後1300m地点辺りで東大BOWが一橋整調に並ぶ位置まで詰め、ドンドン差が縮まる。整調のおやじも一橋の気配を感じたところで、「ここで勝負だ!」とCOXに指示する。待ってましたと言わんばかりに最終戦術(後は何も出来ないの意)の「脚蹴り10本」をCOXがコールする。2位東大と3位クルーは既に水が空いており、勝負は既に東商の2杯レースとなっているので、クルー全員が「ヨシ!」とばかりに10本全力で漕ぎ、脚蹴りが決まる。正に1本1シートずつ追い越し、10本漕いだ後は、一橋に対して水を空けて先行していた。1500Mを通過する時点で既に一橋に対して1.5艇身以上差を空けており、追走する他のクルーもその後ろとなっていた。しかし、東大クルーも脚蹴り10本のダメージでヘロヘロの状態。整調から「勝った!」(後はゴールまで事故無く安全に行けの意)の一言で、COXは「阿うんの呼吸」で了解。ラストQは少しずつレートを落としてゴールまで漕ぎ余裕で4連覇を達成した。