腕も使ってドライブ加速

oyajisculler2017-08-10

昨日のブログにも書いた通り、対校エイトの今朝の乗艇では、押し切りで腕引きも長く強く使ってフィニッシュを長く加速し続けることにフォーカスした。
モーターからコーチングで声掛けした内容の主な言葉は：

ドライブミドルからの脚・及びボディースイングによるドライブ加速と連動して、ハンドル水平に、アウトハンドの肩及び肘を後ろに大きく引いて力強く腕引きする。
フィニッシュワークの腕引きから腕引きを長く強調して行う。
ドライブ中は骨盤を良く立てて背中と一体に骨盤からスイング。フィニッシュ時に高い座高姿勢を保つ。
アウトハンドのハンドルを胸（乳首）に向けて高いハンドル軌道で押し切る。
フィニッシュ時にアウトハンドの肘が背中から大きく出る（15cm程度）様に、アウト側の肩を大きく引き、肩甲骨周りの大きな筋肉を使って腕引きする。
C2で培った体幹の強さ、腕引きの強さを乗艇の腕引きで発揮する。
ハイピッチなど、高レートでも腕引きを長く確り強調する。
第3者が見て、今年の東大は力強くフィニッシュ押し切っていて”カッコいい”と言われる様な漕ぎをする。

岸けり前のMTGで、上記の腕引きについて確り確認して出艇。

この結果、

W.Upのパドル短漕アップから、腕引きが長く強くなり、フィニッシュで艇が走る様になった。
3番：H谷川のドライブ一拍感が改善。”腕を長く使う”という事がレッグドライブの一拍感を誘発した様で、見違える様に漕ぎがスムーズになった。
7番：Oのフィニッシュ有効レンジが伸び、”カッコいい漕ぎ”が出来る様になった。
Bow：O翔のフィニッシュ腕引きレンジが伸びてきた。もう少し力強く腕引きしたい。
静止スタート練習のハイピッチ10本で1'16"/500mが確りと安定した漕ぎで出せた。（トップスピードも向上）
6km UT漕では、昨日は、SR18.1で1'52.2/500mであったのに対して、今日は一枚低いSR17.2で1'51.8/500mが出た。UT艇速が伸びた。（現在、大雨の影響で荒川の水が濁っており、少し抵抗が増加。艇速が伸びにくい状況になってる）

以上の通り、フィニッシュでの腕引きを長く強く押し切る事で、低レートUT漕のみならず、トップスピードが改善することを確認できた。
今後は、この漕ぎを低レートUT漕で確り身に付け、2000mレースのレースペースパフォーマンス改善につなげよう。

＜補足＞
今年度は1月からフランス式筋持久力トレーニングのC2を行っている。C2はプリングアップやロープルなど腕引きの筋持久力を向上させる種目及び腹筋・背筋など体幹筋群を鍛える種目がふんだんに盛り込まれている。従って、現在の東大漕手は、C2で鍛えられた腕引きの強さ及び体幹の強さを持っているので、今日の取組みである腕引きを長く・強く強調して漕ぐ事は、クルー自身が”やろう”という意思を持てば出来る素地が出来ている。
これを機に、エイト以外の小艇クルーもC2で鍛えられた”強い腕引き”の力を使って、腕引きを長く強く使ってフィニッシュの有効レンジ・出力を向上して艇速を改善しよう。

＜写真＞
6時02分。パドルアップ中の天寵。
　6時12分。腕引き強調しながらUT中の天寵。
　6時43分。6km　UT漕2本目
　同上
　6時51分。笹目橋を超えて上がってきた日大エイト。NF-UT中。
　同上。東大エイトの腕引きが改善したので、彼我の力量の差をあまり感じなかった。
　7時00分。Jr4+とM2-の並漕。全て２−が勝ったとのこと。
　7時12分。M2+。今週、高レートメインで取組んだ結果、UT漕の艇速が落ちた。やはりUTメインで積み上げるべき。
　7時25分。偶々、日大４＋とJr4+が並漕する形となった。