Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

4-と4Xクルー使用艇 及びエイトクルー編成見直し、

oyajisculler2016-08-30

現在、東大ではM4Xクルーが滔天、M4-クルーが蒼天を使用している。

クルー編成当初、M4Xクルーの方がより高いパフォーマンスが出るであろうと考えて、滔天を割り付けた。
一方で、ここにきてM4-クルーの方もパフォーマンスが上がりつつあり、どちらがより競争力があるか流動的になってきた。

何れにせよ、レベルの高い方のクルーに艇の選択権を与える方針。

以下、両クルーのパフォーマンス(艇速)の評価方法などに関して纏める。

1)インカレ最終日の2週間前、即ち、9月11日(日)時点までの両クルーの艇速を総合的にみて評価する。よいクルーの方に艇の選択権(滔天 or 蒼天)を与える。

2)艇速の評価方法: 同一メニューにおける両クルーの平均艇速を、舵手付きフォアの艇速に換算して比較評価する。
  M4Xの場合、艇速/0.9468、M4-の場合、艇速/0.9680

  • (例)8/29のCAL補正4000mTTの艇速は、M4X: 1’49.1/0.9468 = 1'55.2/500m、M4-:1'50.0/0.9680 = 1'53.6 という事で、8/29時点ではM4-クルーの艇速の方がレベルが上だったという評価。

3)滔天と蒼天の艇の特徴:
どちらの艇も、無しフォア・クォード兼用艇であり、FISA(日ボ)の下限重量を切っているのでデッドウェイトを搭載して下限重量まで重くしている。即ち、レース時の重量には差が無い。

  • 船型: Filippi製の蒼天(F34: 11.7mL x 0.41mB)は幅が細く、水中の抵抗が少ないがバランスを取るのは少々難しい。Empacherの滔天(R40: 11.78mL x 0.43mB)は、幅が広めで安定性が良いが、水中の抵抗は必ずしも少ない訳ではない。
  • 操舵: 蒼天は舵が船尾端についており、整調から舵・舵効きが見えるので操舵しやすい。滔天はフィン・ラダー形式なので、舵効きが見えにくい。
  • 剛性: 蒼天は3脚リガー、滔天はウィングリガーであり、構造上の剛性は滔天の方が良い。しかし、東大の軽量級選手程度の漕力であれば蒼天でも剛性不足と言うことは無い。
  • 設計体重:何れも65〜80kg仕様であり、同じ。

さあ、2クルーで競い合って、切磋琢磨しよう。