本日夕食後、対校およびジュニアを含めた選手による話合いがあった。
夜10時頃、選手代表がコーチ部屋に来て、その話し合いに来てほしいという要請があった。
選手からHCへの要望は、”上級生主体のエイトでインカレに出させてほしい”というものだった。
これまで、上級生主体のクルーで、東商戦、東日本選手権、エイト選手権とやってきて、練習での順風環境下も含めて、2000mTTでは6分が切れない、ジュニアエイトにも艇速パフォーマンスで、追い付かれ、遂には長沼で6分切りの先を越される結果になった。
対校は、エルゴスコアでジュニアエイトより9秒勝っているのに、このテイタラク。本気で取り組んでいない証拠。
今回、新人戦後のインカレ後期準備期に入って、やはり上級生主体エイトは艇速が伸びないので、これまでの経緯を勘案し、見切りをつけてジュニアエイトの整調フォアを対校エイトの整調フォアに据えたインカレエイトを編成した訳である。
しかし、半ば仲良しサークル活動的な彼らの考え方では、これが受け入れがたかった模様。
- 部の雰囲気が悪くなるから、インカレは上級生主体でやらせてほしい。
- ジュニア主体の現状エイトでは、以前編成していた上級生主体のクルーより艇速が明らかに遅い。インカレで目標の5分50秒は出せない。
- 上級生主体のエイトを編成し直して、全力で取り組み、責任を取りたい。
これが選手全員の総意だということだった。
ヘッドコーチから選手へのコメントは以下の通り:
- これまで、上級生には、長期間、チャンスを与え続けて来たにも関わらず、エイトで結果が出ない。
- ここで心を入れ替えて、本気で取り組むのでやらせて欲しいとは何事か?それでは、昨年の冬場から、今に至るまでの取り組みな本気でなかったという事になる。
- これでは、3流サークル活動のレベル。取り組み姿勢の甘さがある。東大が勝つには本気で取り組む事が必須。全力で取り組まないと勝つ事は出来ない。
しかしながら、学生諸君の総意だということでもあり、止む無く了承した。
新たな編成は以下の通り、明日の朝からこのクルー編成で乗艇開始する。
エイトのクルー編成:
C田畑、S吉岡、7中山、6菱田、5林、4豊間根、3岡翔、2安藤、B田中
補足:
- ジュニアを外し、全員3,4年生で責任を取る。(選手要望)
- 田畑をコックスとする。(選手に確認)
- 今後、クルー乗艇後の食事は基本的にクルー単位で摂り、コミュニケーションを取る。(HC指示)
- 乗艇中に出来ない事があったら、基本姿勢として、出来るまで揚艇しない。(HC指示)
- 全員が本気で取り組むこと。意見の食い違いがあれば徹底的に議論すること。艇上で喧嘩しても良い。(HC指示)
付きフォアのクルー編成:
C石田、S長谷川、3福間、2阪本、B翁
補足:
- 漕手・コックスは新人戦エイトより編成(全員ジュニアとするため、田口はコックスを下りた)
インカレエイトクルーはこれで決まったので、部の総力を結集して、全力で取り組もう!
以下、余談ながら:
東大エイトが全日本4連覇の1勝目に至る過程で、色々軋轢があったとのこと。
この経緯をご存じのK池監督の話に拠れば:
- S50入学(遠藤主将)、S51入学(吉平主将)、S52(石井主将)の各学年間の軋轢は凄まじいものがあった。
- S51入学は、これに加えてチャンクルーとセコクルーの軋轢も凄まじかった。
この様に部内で、意見のぶつかり合いや軋轢があることは、逆に見れば、部の活動を活性化させるためのチャンスでもある。
今回の件も、いろいろあるが、そのエネルギーを東大漕艇部を強くするための活動エネルギーに変えてゆこう。
以上