Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

土曜日早朝: 荒川で2400m x 3

先週と同じ要領で、エイト、フォア・クォード、ペア・シングルの3組に分けて約30分の時差で出艇させ、シリーズでコーチングした。
台風11号の大雨で荒川は増水し何時もより流れが速く、濁流となっていた。水温も22度と大雨前より6度低下。また過去の経験で分かっている事だが、泥が混じった濁流となると、水の粘性抵抗が増加する。従って、通常より艇速が低下する。また、台風余波で強い南風の横風が吹いていた。
先ずエイト。木曜日までコックス選考中だったこともあり、今週末は、他校との並漕練習は実現出来なかった。今回も独漕での練習となった。距離は2400m、濁流影響による艇速悪化は考慮せず、1:34/500mを目標艇速とした。結果はやはり目標艇速には遠く及ばず、3本平均で1:38/500m、効率89%だった。課題としては、中盤で苦しくなると水中を緩めてしまうこと。またシートレンジが切れること、そしてフィニッシュ押し切りが甘くなってWash outする傾向がある。また、バウサイドの押し切りが浅く、wash out気味でバウサイド側に傾きやすい傾向が見られた。
詳しくは後述するが、静止スタートからのハイピッチでストロークサイドのサイド負けが観察された。ストロークサイドのエルゴ漕力がバウサイドより劣っているためのサイド負けであり、リガー配置変更の対策を打つ必要性を感じた。
 天寵のアップ(ノーマルリガー配置)
 天寵2.4km x 3
 天寵2.4km x 3
 天寵2.4km x 3
 天寵2.4km x 3

次に付きフォアとクォードの並漕。クォードは、今回からS口が戻った。この結果、先週に比べてクォードの艇速が改善され、付きフォアとの艇差が少し広がった。付きフォアは先週末はO翔がエイトの代漕をしていたが、今週は本来の付きフォア3番に戻った。付きフォアは、ハンデを貰って序盤でリードすると、良い艇速が出るが、抜かれると一気に水中出力が落ちてしまう傾向あり。即ち、集中力にムラがある。特に2年生の2名は漕技面及びメンタル面で改善すべところが多々ある。
O翔はキャッチレンジの拡大、ミドルからフィニッシュに掛けての押し切り出力不足、そしてフィニッシュハーフでブレードが浅くなる問題を改善する必要がある。
Y岡は、エントリーでブレードが戻りながら入って削り込むこと、また、顎が上がって視線が安定しないこと、そして両足のドライブが左右均等でなく、左右の膝の潰しにタイムラグがある。
また、クルー全体として有効レンジが短く、レートに頼りがちな傾向がある。この辺りをレース迄にジックリ改善する必要あり。
 クォード(蒼天)
 付きフォア(木鶏)

最後に付きペアとスカル。
付きペアは、整調 のT村がフィニッシュハーフでハンドル軌道を下げてwash outする問題を抱えている。艇速の遅い付きペアでは、キャッチハーフ重視ではなく、フィニッシュに向けた加速的なブレードワークが重要となる。体に染み付いてしまった現状の漕ぎだが、付きペアで勝つ為には、フィニッシュでブレード一枚強く押し切る事が出来る様に漕技改造が必須となる。この点をよく理解して、ドライタンクや、荒川での一人漕ぎによる漕ぎ矯正などに取り組もう。先ずは考え方を柔軟にすること。
K下の方は、漕ぎは概ね安定しているが、今一つ、ハードトレーニングに対する前向きさが足りない。今、ハードにやらねばいつやるかという問題。また、漕技面でもお手本のZac purchaseにならって、脚、腰、腕の三段ロケットドライブを極めよう。
 シングル(木下)
 付きペア