Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

対校エイト

土曜日は、パドル30本 x 6 x 2を実施。最初の6本は大曲から秋ヶ瀬橋方向へ向けて実施。往路は逆風だったため、1’30"〜31"/500mと、思うように艇速が上がらなかった。水温が下がったことも原因していた。下りは順風なので、良い艇速がだせるものと期待したが、これまた1'27"前後と、ダメダメな艇速しか出なかった。見た所、有効レンジが切れて、艇速が伸ばせない漕ぎに陥っていた。
その後は、クルーの希望により2000mをトライした。順風で行ったので、6分一桁以内のタイムを期待したが、400mを過ぎた辺りから、1'35"/500m程度のAT漕レベルまで落ちてしまった。レートは35〜36なので、水中の出力と有効レンジの問題。"何やっていんだ!"である。昨年度のジュニアエイトもそうだったが、中盤で高速巡航させる気力、体力、テクニックが未熟。それが証拠にラストQになると、ちゃんとスパートモードの艇速まで上がってくる。中盤に関しては、今後、東商戦本番までに高速巡航できる様に、集中的に改善努力することとする。
<写真>4/11em M8+
2000mTT前
2000mTTスタート直後
 同上

さて、その翌朝の日曜早朝。本メニューは、1500m x 6。昨日、課題として浮き彫りとなった高速巡航に関して取り組むのにちょうど良いトレーニングメニュー。エルゴ記録6'38"と、水温14度、効率108.5%から求めた6発(一発距離換算で、5250m)の平均艇速目標は、1'34"/500m。この平均艇速をクリアしながら、高速巡航に関して改善するため、先ずは一本一本の強さとレンジを改善することを狙い、レートは1本目を32、その後、一枚ずつレートを上げてゆく方法をとった、すなわち、32, 33, 34, 35, 36, 36+LSP。1本目は静止スタート付きとした。
また、よりコンディションの良い水域として、外環自動車道(緑橋)から笹目橋間で往復する方式とした。天気予報で、北北西の穏やかな風、そして小潮ながら上潮なので、1本目を下り=順風、その後、上り、下り、上り、下り、下りというシリーズ。
1本目は、元気よくスタートし、順風に乗って、SR33程度で、概ね1'34"以内で漕ぐことが出来た。ゆくゆくは、SR32で、1'32"/500mを軽々とだせる様にしたい。SR34なら、1'30"/500mを楽々と出したい。
次は、折り返して逆風の上り。出だしは良い艇速で飛び出すが300m辺りで勢いが落ち、フィニッシュ浮き始めて1'37"辺りまで落ちた。その後瞬間的に1'40"を超過するところまで低下してしまう。ラストは発破を掛けて、1'35"辺りまで戻したが、平均は1'37"。
メニューを続ける間に、北北西の風が微風から体感できる風速に変化してきた。三本目は順風。2本目の逆風タイム悪化を取り戻させるため、順風では最初から追い込むようにモーターから発破を掛けまくった。序盤とラストの頑張りで平均艇速は1'33"。しかしながら、やはり中盤で、1'35"を超過する場面がチョコチョコ出た。この水中出力の緩みとフィニッシュが浮いて有効レンジが切れる問題をクリアする必要がある。その後、4、5、6本目と少しずつレートを上げつつ、ほぼ同等の艇速を刻みながら、メニュー終了。好コンディションに恵まれ、現時点での力はある程度出し切れた感あり。しかしながら、中盤でペースが落ちる課題は未だ残っており、今後、東商戦までここを徹底的に改善してゆく方針。
今日の6本平均艇速は、以下の通り、水温は13.5℃

  1. 1'32"1,SR34.3, η116.7% 順風
  2. 1'37"1, 34.2,99.6% 逆風
  3. 1'33"6, 35.2, 111.0% 順風
  4. 1'37"7, 35.4, 97.8% 逆風
  5. 1'33"8, 36.5, 110.5% 順風
  6. 1'35"0, 37.2, 106.3% 順風<ほぼ横風>

順風平均 1'33"6, 111%
逆風平均 1'37"4, 99%
無風換算 1'34"9, 106.7%, SS付き2000m換算: 6'01", 27℃換算 5'55"

<4/12の動画>
M8+_part1
https://www.youtube.com/watch?edit=vd&v=fy9GOdf9qN0

M8+_part2
https://www.youtube.com/watch?v=WonZNc_jSpg&edit=vd

<写真>4/12em M8+
W.Up
静止スタート練習
 大曲での折り返し
 1500m漕インターバル
 同上、ラスト1本

尚、昨年度一橋エイトの公式レースでのタイムをチェックした。軽量級インカレと全4レースを見たが、インカレ予選で一橋が日大破ったレースでのタイムカーブが彼らの戦術の典型と見た。即ち、
1'26", 1'28", 1'30", 1'29" ゴールタイム5'55"(5'53"に、0.1秒単位の端数を加算すると2秒程度となる)
要するに、タイム落ちが非常に小さい。特に2Qがほとんどタイム落ちせず、グングン攻めてくるペース配分=戦術。一方で、1Qは取り立てて速くない。
東大クルーの特性としては、スタートダッシュは結構強い。しかし中盤での高速巡航に難あり。
従って、スタートダッシュに加えて、中盤の高速巡航のテクニック及び気力を要請すれば、十分に勝てると判断する。そもそも、東商戦時点で5'50"の目標タイムを出せれば、如何なる戦法でも勝てる訳だ。