Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

木枯らし1号

oyajisculler2016-11-09

いよいよ明日から全日本選手権が始まる。
エイトはH29年度の東商戦エイトを想定した、3年生以下の若いクルー編成で全日本に出漕する。
これまで仏式低レートUTのロング漕主体にした乗艇で練習してきた。
乗艇のパフォーマンスは若いクルーなので漕技やユニフォーミティーはまだまだ未熟だが、水中を加速的にドライブするという面では、ここ数年の対校エイトに比べてより良い成果を上げている。
順風で実施したSR32での2000mTTでの6'10"や、2000m3分割漕の700m x 3では、平均艇速1'29.9/500mと、1'30を切り、2000mSSに換算して6'08を出した。何れも11月の低水温(16.5℃)の環境で行ったものであり、夏場水温(27℃)で言えば、6'03"のパフォーマンスを持っている。
今回の全日本は、レース経験を積み、また、腕試し目的での出漕ではあるが、当人たちは、6分切りや最終日進出(ベスト8入り)を目指して欲が出てきた。
レースで良いパフォーマンスを出すには、スタートからのセトルダウンで如何に良いリズムを出せるかに掛っている。
この練習の為、今朝はスタートから3Qまでの1500mTTを計画した。

さて、巻頭にも記したが、今日は関東地方に木枯らし1号が吹いた。朝から北北西の強風(5m程度)が吹き、荒川の水面はチャプチャプしていた。
W.Upは強い逆風を受けた中での漕ぎとなり、経験の浅いこのクルーにとっては御しがたい苦しい乗艇になってしまっていた。漕ぎを見ても、”逆風強いなあ”、”バタバタして漕ぎ難いなあ”という雰囲気がありありだった。
逆風を受けても”エルゴメーター60分漕と同じ”と割り切って、確り出力すれば良いのだが、どうもそういう割り切りや声掛けが出来ていなかった。
予定通り、竹林で折り返して、順風に入った。順風なので水中が軽く艇速が出る筈だが、長々と逆風で漕いでドライブスピードが落ちてしまったこと、また、逆風に負けて強く出力できていなかったこともあり、体が冷えて切れの良い動きが出来ていなかった。
反省としては、折り返し後の順風でもっとUTを長く漕いで、順風のスピードに慣れること、また体を温める取り組みをすべきであった。

1500mTTの前に、若干のパドルアップを入れたが、逆風で鈍りきった体を温めるには至らなかった。

水面の穏やかな外環自動車道の下流まで移動して1500mTTに入った。
スタートでバランスを崩し、またハイピッチもチャプチャプした水面を叩いてバランスを崩すなど散々な漕ぎ、また、前述の通り、体の動きが鈍いのでトップスピードも出せず、1'22"/500m止り。その後のセトルダウンでも早々に1'30"/500mをオーバーし、500m通過時に1'34"/500mまで落ちていた。こうなるとクルーのモチベーションが落ちて、何をやっているか分からない状況。後半の1000mは強順風環境にも関わらず、1'35"/500mの逆風時の様な艇速だった。
 1500m漕の中盤。

今回の様な強順風でのレースとなる場合もあるので、その為の対処法も確り覚えておく必要がある。
今日は全くの失敗だったが、単に失敗で終わらせてはならない。
二度と同じ失敗を犯さない様に、対処法を身に付ける必要がある。