M2−:
昨日は初の荒川乗艇で、ヨチヨチ歩きの乗艇で、”これで対校選手か?”という思いが強く、かなり厳しい口調でコーチングした。しかし、その甲斐があったか、今日の漕ぎは、昨日に比べると、格段にバランスが改善していると思う。一方で、有効レンジの不足は、まだまだ。
最早、自分達自身で主体的に動かないと、誰かがやってくれる状況ではない。二人でよくコミュニケーションを取り、頭、体、そして周りの協力者を100%活用しながら、東商戦勝利に向け全力で取り組もう。
今後、東商戦で使う雲雀を自分達のペア艇として最適な艇(含む、リギング、ステアリング仕様など)とすべく、カスタマイズしよう。そういうのもボート競技の醍醐味。因みに雲雀は1995年の全日本軽量級選手権無しペアの東大クルー優勝艇。
M4+:
私は東大のヘッドコーチ二度目、そしてOBとして2003年から東大の東商戦クルーを見てきたが、東商戦対校フォアとして、今のフォア4人の漕手は持っている体力ポテンシャルレベルとしては過去最高レベルにあると思う。先週末にT村を入れてクルーを組み、ここまでなかなか良い乗艇効率が出せなかったが、今日の午前乗艇(パドル500mのインターバルで効率99%)で一つ殻を破れたのではないかな?
先ずは、来週末のお花見レガッタの公式レースで力のあるところを確り実績として残し、東商戦圧勝に向けて弾みにしよう。
M8+:
昨日は強豪仙台大学を相手に、良く勝ち越せたと思う。二本目は敗れたが、日体大に針路を邪魔されてやや集中力を欠いていたのだと思う。
漕ぎの方は、流石に元ジャパンヘッドコーチ阿部監督の指導する漕手達だけあって、一人ひとりが基本に忠実に漕げていると思う。ただ、東大はクルー・チームとして勝ち越した訳であり、クルー・チームとしての力量では、勝ったということ。東大漕艇部の理念である、チームで勝った訳であり、それは自信を持ってよい。
ただ、東大エイトが達成すべきは、昨年度インカレ準優勝の一橋エイト、そしてインカレでは日大を破って優勝することであり、一人ひとりの漕ぎのレベル、ユニフォーミティーにおいても仙台大学に負けてはならない。
幸いにして、今回、彼らと合同練習したことで、彼らの漕ぎの動画を撮影し、貴君らの漕ぎと直接見比べる材料が手元に残ったことは大きな財産。
昨日の仙台大学の漕ぎは、私が日頃から君らに指導している漕技基本と全く同じ。一人ひとりの漕ぎの精度と言う意味では、客観的に見ると、現状は仙台の方が上。
しかし、悲観する事は全く無い。彼我の違いを自分達自信で良く見て、真似るべきところを真似て自分のものにしてしまえば良い。それが出来るのが頭の良い東大生の強み。誰を見習えば良いのか分からねば、自分と同じシートの漕手と自分の漕ぎを見比べ、彼らの優れたところを真似れば良い。
それを自分自身モノにするには1ヶ月程度を要すると思うが、東商戦には十分間に合う。
東大の対校選手・クルーが本気でボートに取り組めば、誰にも負けない。勿論、それは東大漕艇部というバックボーンがあってのこと。
その事を対校エイト、君らが東商戦で勝つべく取り組み、そして勝つことで、皆に示そう。
必ずできる。
そして、その片鱗を、来週のお花見レガッタで皆に見せよう。
以上