Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

東商戦;東大現役は全種目敗退

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昨日は東商戦が行われた。

OBエイトレース:

私は50歳以上OBエイトレースに出場した。
週1回のOBエイト乗艇練習は、6月1日の全日本マスターズレガッタ(大阪:浜寺で開催)に出場する平均年齢60歳以上(カテゴリーF)のクルー編成で行っている。
このクルーは、漕手8名の内、60歳以上が4名、50歳台が4名の編成。
従って、今回の東商戦OBエイトレースでは、50歳以上の部と60歳以上の部に分かれて出場する形となった。
50歳台の方が、なかなか8名揃わず、61歳の安野さんが50歳台クルーの方に回って頂き、これに日頃乗艇練習していない50歳台OB:3名(我々から見ると新人漕手)を入れて何とかクルーを編成した。
OBレースとは言え、出場するからには全力で戦う必要あり。
早めにクルーに集合いただき、発艇の50分前に岸蹴りして、大目にW.Upしてレースに臨んだ。
しかし、岸を蹴って直ぐに5番がレール位置が不正で、forwardするとシートがレールのフロントストップに当たって前に出れないとクレーム。
急ぎ、明治大学の船台に着けてレール位置を修正。その後、アップを行った。(結局、岸蹴りし直したのが発艇の40分前)

今回、3名の新人漕手は、#B, #3, #5とバウサイドに固まっているため、なかなか、バランスが安定しないと予想。
(S-side 4名の内、2名は日頃はB-sideを漕ぐ漕手(S/B両方漕げる)。今回はS-sideを漕いだ)

そこで、W.Up序盤のノーフェザー finish work, catch workは、両舷での実施を諦め、フォアワークの分漕で実施した。

その後の両舷でのUT漕やRace Paceではバランスが安定せずフラフラしていたが、シートレンジは日頃より大きく取れ、ドライブの力も強かったので、レースには勝てると予想した。

レースの方は以下のレース結果や動画・写真に示す通り、日頃の練習成果を発揮することが出来、一橋大に約6秒の差を付けて快勝する事が出来た。

今回はGoProカメラをコックスの首に下げて乗艇中も動画撮影した。
折角撮影したので、記録に残す意味でこのブログに掲載する。
レース発艇前に私からクルーに伝えた留意事項、レース中の整調からコックスへ伝えた指示なども動画に収録さえているので、エイトレースの戦い方の参考になると思う。
また、レース後のMTG風景も動画に収録しているので、こちらもご笑覧頂きたい。

OBエイトレースの結果:
以下の結果に示す通り、OBエイトの8レース中、優勝出来たのは50歳台と80歳台の2種目のみ。(早慶東商20歳台は一橋には勝ったので、これを含むと3種目)
日頃、良く練習している60歳台クルーが惜しくも一橋大に負けたのは残念。
30歳台、40歳台は1艇身ほどの差で負けている。

後述する現役レースの全敗と併せて、近年はOBレースも一橋大に後れを取っている状況にある。
これはOBによる日頃の乗艇練習の差を如実に示すものであり、OBの中での日頃ボートに馴染む文化として、東大は一橋に後れを取っていることを示している。
50歳前半以下の若手OBが日常的に乗艇練習に取り組むような雰囲気作りが肝要と思う。
これが出来ないと、ますます、東商戦は劣勢に追い込まれる様に思われる。

レーン クルー タイム 順位
早慶東商20歳以上エイト
2 東京大学 1'32.53 2 (一橋大には勝利)
3 慶應大学 1'31.66 1
4 一橋大学 1'35.21 3

東商50歳以上エイト
2 一橋大学B 2'00.19 3
3 東京大学 1'45.98 1 (東大快勝)
4 一橋大学A 1'52.02 2

東商60歳以上エイト
2 一橋大学B 1'52.61 1
3 東京大学 1'53.40 2
4 一橋大学A 1'56.03 3

東商30歳以上エイト
3 東京大学 1'43.07 2
4 一橋大学 1'40.62 1

東商OGクオドルプル
3 東京大学 2'10.26 2
4 一橋大学 2'04.03 1

東商40歳以上エイト
3 東京大学 1'46.25 2
4 一橋大学 1'43.85 1

東商70歳・80歳以上エイト
1 一橋大学A(80) 2'10.02 2
2 東京大学A(80) 2'04.13 1 (東大快勝)

3 一橋大学B(70) 1'58.01 1
4 東京大学B(70) 2'09.69 3
5 一橋大学C(70) 2'03.65 2


写真及び動画:

11時48分、50歳台OBクルーの出艇前艇整備。


2019-4-29 東商戦50歳以上OBエイト、岸蹴り Time-Lapse
https://youtu.be/mrp0UE9LGCI

2019-4-29 東商戦50歳以上OBエイト、W.Up技術練習 (フォアワークで技術練習実施。整調のハンドルワークの詳細が確認できる)
https://youtu.be/PIZ2wVR1k-8

2019-4-29 東商戦50歳以上OBエイト、レース風景 (発艇前の確認事項やレース中の整調→コックスへの指示などが確認できる)
https://youtu.be/C__sQ1Gsz6c

 13時19分、50歳台OBクルー、揚艇後の集合写真。写真は中央=COX 虫明、漕手は後方。左からシート順でS氏家、7田中、6安野、5野中、4吉田、3宮沢、2松尾、B平田

2019-4-29 東商戦50歳以上OBエイト、レース後MTG (勝ったクルーの発言内容などが面白い)
https://youtu.be/7tDwqK5RNzk

 50歳台OBレースの記録。1:45.98。二着と約6秒差。

2019-4-29 東商戦50歳以上OBエイト、表彰式 (可愛い孫との記念写真を撮るOBの姿が見える)
https://youtu.be/W7yFbxHApp8

 表彰式後の集合写真。(田中が不在)

東商戦:現役レース

さて、現役レース。
OBエイトレースの終了後、昼食を食べるのも忘れて、自転車で伴走しながら全レースを観戦した。
今年の対校戦も東大は全て負け。
昨年より艇差を縮めることは出来たが、客観的にみると全てのレースで一橋大クルーの方がレートが2枚程度低かった。
即ち、東大が迫ってきても余裕を持って逃げ切っている様に見えた。

何せ、対校戦で11連敗。一橋大側から見れば11連勝。

東商戦は、一橋大から見ると全力を掛けて勝を取りに行くレースというより、勝つのは当然であり、5月中旬の全日本選手権に向けて中途半端な時期に行われる単なる過程としての位置づけで、余計なピーキングは行わずに大会を迎えるといったところだろうか?

東大の方は、東商戦に向けて精一杯の準備をして臨んだ様に見えた。この意味ではよくやったと思う。

一方、一橋大の方は、特に対校エイトに関しては、1Qで飛ばして1艇身差を付けた後は、レートを落として東大の背中を見ながら1艇身差をキープしてゴールインしていた。
実際、対校種目の3種目に関しては、ゴール後、優勝した一橋大クルーからは、手を上げて喜ぶ選手の姿は見られなかった。


 OPM4+ レース序盤。(東大=3艇、一橋=1艇)
 OPM1X 1400m付近。トップは一橋、後続が東大。
 対校M4+ 150m付近。早くも半艇身、一橋がリード。
 対校M4+ 650m付近。丁度1艇身差。結局、この艇差のままゴールイン。
 対校M4+のレース記録。東大M4+クルーは、鉄門(医学部ボート部)クルーが東大内のチャレンジレースで全学ボート部クルーに勝利して出場。一橋大対校クルーを相手に中盤以降は終始水の空かない素晴らしい粘りを見せた。ブレードワークに関しては、今大会のクルーの中では最も精度の高い漕ぎをしていた。

 対校M8+ 200m付近。半艇身弱、一橋大がリード。この後、500mまでに1L差となり、その後、東大が2/3L差まで詰めたが、ラストQで再び1L差まで離された。
 対校M8+のレース記録。

大会後、東商合同懇親会後の戸田コース。夕暮れが美しい。

以上