Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

ジュニア期スタートと初期大量退部:

昨年度のトレーニングプログラムを踏襲し、豊富な実績データベースに基づいて育成・強化を狙った。選手は11月のジュニア期スタート時点で漕手15名、コックス2名、合計17名だった。これに昨年度ジュニアコックスから漕手に転向した3年のS谷を加えて18名のチームでスタートした。今年度のジュニアには、飛び級でジュニアエイトに乗っていたA藤・H田、新人ながらエルゴの強いA川・Hなどがおり、人数も多く強い代になるものと期待した。最初にエイトを2クルー編成し、全員転サイドして一端サイドをリセットした。その後、エルゴスコアと乗艇パフォーマンスを見て上位12名で付きフォア3クルーを編成した。この時、T口がコックスに転向したのでコックス3名が揃った。フォア以外の選手2名は補漕としてシングルスカルで練習を行った。11月の荒川ヘッドレース(HoA)、12月の久保杯6kmTTまでは、フォア3クルーを編成維持した。体力面で優れた漕手が多くいたこと、フォア3杯並漕で高強度の練習が出来たこともあり、HoAや久保杯に向けた6kmTTでは昨年度の艇速を凌駕していた。しかし今年度のジュニアは、新人時代に東大漕艇部の活動理念(利己主義を廃しチームワーク優先で常に全力で練習に取り組むなど)に関する精神面での教育が徹底できていなかった様である。選手との個人面談では“時間が無くてバイトが出来ない”、“こんなに合宿するとは聞いていなかった”、“用事があり練習を休みたいので代漕手配お願いします”等というクレームが出てきて驚かされた。冬場の長期合宿がある事を隠して新人勧誘し、新人期の雰囲気のまま来てしまい、ジュニア期へ移行する際の心構えが出来ていなかった様だ。晩秋、早朝暗い中で漕ぎ始める乗艇練習や、毎日、艇庫に戻ってからの夕刻のトレーニングが耐えられなくなっていた者が多くいた。この様な雰囲気がジュニア選手全体の中で蔓延して12月までに6名の選手が退部し、残ったのは漕手9名、コックス2名という少人数となった。しかしジュニア移行期にマネージャーへ転向した者が3名(A井・I井・T橋)おり、これを含めると合計14名であり、先々のクラブ運営に支障を来さぬ頭数は維持できた。新人期からジュニア期へ移行する際の退部者はどうしても出るので、やはり新人勧誘で大人数を集めることは重要である。
12月から1月には、H、N宮、S口と散発的に背筋や脇腹を痛めるものが出て、フォア2杯の編成すら難しくなったが、代漕としてS谷が活躍し、1月から2月までの冬場を何とか乗り切ることができた。