Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

ジュニア付きフォアが28年ぶりにインカレ決勝進出

京大戦後は、インカレ選考でジュニアのA藤とH田が対校エイトに乗ることとなった。残ったジュニアは漕手7名、コックス2名。A尾は未だリハビリ中であり、インカレ・オッ盾に出漕可能な漕手は6名。昨年同様、今年もインカレにジュニアで付きフォアクルーを編成して出漕することを計画した。オッ盾に出ることも考えたが、対校選手は全員、インカレ出漕を希望し、且つ、北海道での避暑合宿を希望したため、人数不足もあり、オッ盾エイトの編成を断念した。7月上旬から下旬まで対校から2名(S藤とO内)を借りて、付きフォア2杯を編成し、徹底的に並漕練習及びシートレースを行ってインカレ付きフォアクルーを編成した。この選考期間中、東日本選手権に出漕し、Aクルーが決勝で準優勝し、幸先の良いスタートを切った。7月末には付きフォアと無しペアをジュニアチームで編成した。フォアのコックスはT口を選考し、京大戦エイトのコックスだったT畑は無しペア伴走コックスとした。179cmと長身のT口は頑張って55kg以下まで減量してくれた。
インカレクルー編成後、高強度の乗艇トレーニングを行うため、フォアは毎週末、他大の対校クルーと並漕による合同練習を荒川で行った。主にオーバーディスタンス系の並漕で立教、早大、慶応、東海大がこれに応じてくれた。立教・早大には快勝、慶応には善戦するも負け、昨年度全日本準優勝の東海大には全く歯が立たなかった。この他大との並漕練習を介して、高強度のトレーニングが出来たと同時に、インカレに於ける自クルーの立ち位置を把握し、実戦に近い経験が積めた事は本番で大いに役立った。無しペアの二人は体力不足が否めないがスムーズな漕ぎで、伴走のT畑と共に良い練習を積んでいた。
本番のインカレ予選では、練習で対戦したことのある慶応と当る事ができた。強い相手だが、ここで勝てれば決勝が見えてくる。ボート競技の常套手段である先行逃げ切り戦法を取った結果、作戦通りにレースを運び、中盤で苦戦するも練習で培った力を全て出し切り、最後は突き離す形で慶応に勝つ事ができた。苦しいレースだったが、予選全体2位のタイムを出し、準決勝で良い組合せに入る事ができた。この予選レースの善戦が決勝進出への門をこじ開けたと言える。バウのK川は半ばローアウト気味で、船台に着けた後は艇を担げないほど疲労困憊状態だった。準決勝は、やや危なげではあったが序盤のリードを保ち、1着で決勝進出を決めた。決勝は、日大、東海大、明大との対戦。予選及び準決勝のタイムからすれば何とかメダルを取れる位置にいた。しかし、経験不足のジュニアクルーで、インカレ4日間の戦いで、決勝に全てを出し切ってメダルを勝ち取るというプロセスは未経験で、決勝の重圧に耐えきれなかった様だ。それでも1Qは良く飛ばし、2番手で500m地点を通過したが、2Qのコンスタントに入って高速巡航について行けずに4位となった。しかし、東大史上28年ぶりのジュニア単独で組んだ付きフォアクルーの決勝進出であり、快挙だった。また、決勝進出も、今後対校クルーとして戦う際の良い経験になった。