Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

ポンドも横風強し:

今日のポンドはゲートが開いており2000mコース。荒川の秋が瀬M字往復22km並の距離を漕ぐ事とし、以下のメニューとした。

  • 1周目:W.Up(フィニッシュワークと短漕アップ)
  • 2周目:LP(SR20)4km漕(この間SpeedCoachのCal.値チェック実施:冬場の水温6℃時1.048に対し、水温アップ(15℃)で、1.020となった)
  • 3周目:パドル短漕練習、P:20本x3(SR30,32,34)、P:30本x3(静止スタート付きx1, ランニングx2(SR32))
  • 4周目(半周):往路=ライトパドル、復路:1000mレースシミュレーション(静止→SR32→ラストスパート)
  • 5周目:AT漕(SR26):4km
  • 6周目(半周):軽めLP(SR19)

かなりキツい横風(6〜7m)が吹いており、艇を止めての静止スタートでは、艇が「サーッ」と横に流される様な状況だった。その割には、さほど練習に支障があるとは感じなかった。また、強い横風を食らった時に、これまではバタッとバランスを崩したままなかなか立ち直れない状況になりやすい所が、今日は余りダメージを感じずに、概ね快適に漕ぐことができた。これは恐らく、オール全長を短くして梃子比を軽くしたためと思われる。要するに、これまでの373cmの全長が50歳代の中年クルーには長すぎた(重すぎた)訳だ。我々マスターズクルーにとって、艇速を出すという事も重要だが、それより気持ち良くボートを漕ぐ事の方がもっと重要なのである。「これを忘れちゃイカンゼよ!」である。そういう意味で、バランス良く漕ぎこなす事が難しいVirtu号で気持ちよく漕げるリギング(梃子比)が我々中年マスターズにとって最適なリギングと言えよう。
もっとも、オールの降り角は余りにも小さいので、インボード(114cm)やリガースプレッド(84cm)は、後1cm程度短くした方が更に良いのかも知れない。これは東商戦の後、京大戦に向けた練習の中で試行錯誤してみようと思う。
さて、今日のメインメニューである1000mレースのシミュレーション。いつもの通り、200mまでの無酸素運動は、概ね順調だったが、300m以降の有酸素運動への移行及び500mを過ぎてからの苦しいフェーズで案の定、水中のペースとレンジが切れ始めた。まあ震災の影響で1ヶ月練習して来なかった事はあるが。。。ラスト300mからはスパードモードに入るが、ここで皆さん息を吹き返し、レート、艇速共にキチンと上げる事ができた、まあ、中間500mをお休みモードだったのでラストが上がるのは当たり前。。。
揚艇してからのMTGでは、本場では、苦しくても中盤で確り頑張るという点を確認できた事が本日の成果と言えよう。
1000mTT後は、SR26+によるAT漕。今日は漕げば漕ぐほど、後へ行くほど漕ぎやバランスが良くなった。そういう意味でボートは"Mileage makes champions"と言うことである。特にチームボートこそ、そう言う意味合いが強いと思う。
手前味噌ではあるが、東大対校エイトが昭和50年代に全日本選手権エイトで4連覇出来た最大の勝因は、「勝つために必要練習なら、どんなに苦しい事でもクルー全員が全力で取り組む」という事が前提条件にあったと思う。若い時期にそういう経験(体験)を積むことが重要であると思う。今日は概ね満足の行く練習が出来た。実の所、おやじ一人で1Xを漕いでいたなら、途中で気が抜けた練習になってしまったと思うが、チームボートなので互いに声掛けあって頑張れるところがチームボートの良い所だ。
今日は久々のエイト乗艇だったので至らない事もあったが、来週の乗艇練習では、今日の問題点を確りフィードバックして、本番レースに向けた準備をしたいと思う。