Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

艇を傾けるのは損:

さて、上記の通り、世界の一流選手はハンドルクロスオーバー時にだけ、左右のグリップを上下に交わしているのではなく、クロスオーバー時の左右グリップ上下の差をキャッチからフィニッシュまでずっと固定して漕いでいることが分かった。思うにレースペースで漕いでいる最中に途中でハンドルの高さ軌道を変える方が面倒なので、クロスオーバー時に必要な左右グリップの高さの差で、ずっと漕ぎ続けているだけのシンプルな話である。さて、さらに詳細に写真を見ると何れのクルーも左右のワークハイト設定に余り差を付けていないためか、S-sideに艇を傾けたまま漕ぎ続けている。まあ、これで長く漕ぎ続けているので、彼らは最早気にしていないのかも知れない。しかし、艇を傾けると艇の進路が曲がったり、抵抗が増加したりと良い事はない。やはり艇は左右水平の状態で走るのが最も抵抗が少ない。また、現在開発中のレク艇は安定性が良いので、逆にRowing中に艇を傾ける事が出来ないので左右のワークハイト差は必要分だけ確りと付けないと逆に漕ぎにくくなる。