Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

左右のワークハイト差はどの程度付けるべきか?:

さて、ここからは、おやじ得意の図学の登場。ここでは現在、レク艇の試漕で使っているスカルオールの設定値で試算してみる。詳細は下図の通り。

図を見れば分かるが、左右のワークハイト差とグリップエンドのハンドル高さの差の関係は以下の通り:

  1. ハイト差:1.0cm→グリップエンド差:1.6cm
  2. ハイト差:2.5cm→グリップエンド差:3.9cm
  3. ハイト差:4.0cm→グリップエンド差:6.2cm

前述の通り、世界の一流選手がやっている通り拳1個分6cm程度の左右差を付けるには、ハイト差で4cm必要という事になる。まあ、4cm差というのは、余り聞いたことの無い大きなハイト差だし、実際にどの程度のハイト差を付けると、艇が水平を保ったままでも漕ぎに支障が出ないかという問題を確認したい。少なくともグリップの太さ分ぐらいは左右のハイト差は必要という意味で2.5cmのハイト差が妥当の様に見える。安定性の良いレク艇のリギング試設定では2.5cmのハイト差を付けて漕いでいるが、概ね調子よく漕げている。レク艇の試漕で漕いだ被験者も、おやじも含めて漕ぎやすかったという事で好評を得ていることも勘案し、ハイト差2.5cmは妥当な値であるというのがおやじの結論。
本件、興味のある方は試してみては如何だろうか?
参考ながら、ハイト差を広げる際には、S-sideは現状のままにして、B-sideを上げてハイト差を付けると違和感なく漕げると思う。そして、艇の安定性や左右のブレード深さのアンバランスが解消される事が実感できると思う。
以上