Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

狩野川でリギング勉強会

oyajisculler2009-12-13

今日はJRに乗り、沼津の狩野川へ行った。目的は沼津工業高校ボート部員を対象としたリギングに関する勉強会。
今回の勉強会実施は、11月中旬にHead of the Setaで瀬田川に遠征した際、狩野じいさんことK藤さんや沼工のO友君との懇談会でリギングの話になり、狩野川でリギング勉強会をしようと言ったことが事の発端。具体的には、O友君の右手甲を見るとクロスオーバー時に左手の爪で引掻いた後が酷い擦り傷になっていたのを見て、左右のワークハイト差が足りない事を指摘。「それじゃあ、左右ワークハイト差に絞って話をしよう」という事になった。
沼津はおやじの住む平塚からJRで1時間程度。時間的にはいつも通っている戸田より近い。沼津駅に着くと、K藤さんが車で出迎えてくれた。早速、車で沼工の艇庫に向かう。艇庫近くの狩野川カーブの上に同校の顧問:K口先生が立っておられた。このカーブ(巻頭の写真)が折返し地点になっており、安全の為に折返しの誘導をしていた。見ると直線が取れるのは、せいぜい600m程度。この間を何度も折り返しながら学生諸君が漕いでいた。ターンの頻度が多いためか、折返しターニングのテクニックは大したもの。皆、あっと言う間に折り返していた。
先生の指示により、9時過ぎに学生は一旦揚艇。勉強会の準備を進めた。

9時半頃から勉強会をスタート。狩野川に艇を下ろす河畔の雛壇が即席の講話会場となった。K藤さんにおやじのプロフィールを紹介頂き、早速、スカルの左右ワークハイト差に関する勉強会を始めた。

予め配布した資料(下記2件のおやじのブログを印刷したもの)に基づき、スカル左右ワークハイト差に関するおやじの持論を展開。
スカル;ワークハイトの左右差について - おやじスカラー戸田便り
Oarsportのリギング数値とおやじの考察 - おやじスカラー戸田便り
何人かの学生に聞いたところ、現在のハイト左右差は10mm程度ということだった。
そこで、先ずは左右ハイト差を25mm程度まで拡大し、実際のその感触を漕いで試して貰うことにした。最初の被験者はO友君。実際に現状のハイト差をチェックしてみると1cm弱だった。O友君の使っている艇のリガーは、L板タイプではなく、通常のEuroタイプ。ハイト差を大きくするためにB-side側のリガーをボルト穴1個分上げて付け直した。ついでにPin to Heelメジャーの貼り付け方や、リガースパンメジャーをリガーブロックにマーキングする要領を解説した。

さて、設定が終ったので、早速O友君の乗艇。今回設定した左右差は26mm。今までより15mm程度差を大きくしたので、最初は少々ギコチナイ漕ぎだったが、クロスオーバー時の艇の傾きが殆ど無くなっている事が見て分かった。本人もクロスオーバーがやりやすくなったとのコメントあり。その後、全員が自分の艇を使って左右ハイト差を大きめに設定(25〜30mm程度へ)。調整し終えた者から順次岸を蹴って漕ぎ始めた。今回はS-sideのハイトは現状のままとし、B-side側のみハイトを上げてハイト差を拡大して貰ったが、見たところ、少々ハイトが高すぎる様に見えた。この辺りは、今後、各自で漕ぎやすいハイトに調整しなおせば良いと思う。12時頃に全員、揚艇。皆に感想を聞いたところ、今までより漕ぎやすくなったという声が多かった。