Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

天寵のストレッチャー修理

oyajisculler2016-04-25

H26年度に購入したFilippi社製のF42型エイト艇:天寵。高性能艇ではあり、東商戦対校エイトクルーが使用している。
H28年度の今年度は、対校艇として3年目であるが、先週土曜日午後の乗艇練習中に4番のストレッチャーアルミパイプが真っ二つに折れてしまった。
破断面を見ると、以下の写真の通り、既にひびが入り始めてから月日が経っている様で、疲労破断であることが分かった。
4番はこの艇の真ん中であり、最も艇幅が広いところであり、パイプ長も長く、強度的に最も厳しい部分。他のストレッチャーも同様にひび割れしているパーツがある可能性あり。全シートのストレッチャーを取り外し、パイプをチェックした。
この結果、6番のパイプにも周長で20%程度のヒビ割れが入っていた。
今回のパイプ破断の故障、東商戦のレース中だったらと思うと恐ろしくなる。
まあ、不幸中の幸いで、本番前にひび割れを発見し、新しいパイプに交換する事が出来た。
4番と6番が割れたということは、同様に幅の広い3番や5番も同様にヒビが入る事が予想される。
1ヶ月に1回はストレッチャーを外して、チェックし、日々が発見されたら早々に交換する予定。
今回、パイプ交換に必要な材料(アルミパイプ(φ25mm, t1.5mm)とエンドキャップ)の必要量を発注することとした。

<写真>
 今回、パイプ交換した4番と6番のストレッチャー及び交換作業の工具類。折れたパイプもある。
 4番のストレッチャー裏面。装着されているのは応急交換した肉厚1.0mmのアルミパイプ。その下にあるのが、今回折れた元々のパイプ。
 4番ストレッチャーパイプの破断面。黒っぽい金属粉が付着している部分がひび割れ。右下の綺麗な金属色の破断面が今回割れた部分。
 6番ストレッチャーパイプのひび割れ。このまま使い続けると、4番同様にいずれ破断する。
 1mのパイプから4番(508mm)と6番(443mm)のパイプを切りだした。切断に使ったのはカナノコ。断面のバリ取りはヤスリを使用した。
 切り出したパイプとエンドキャップ。
 エンドキャップを取り付けたアルミパイプ。
 4番のストレッチャーボード(裏面)。シュープレート固定用のM6皿ネジの頭が裏面から2mm程はみ出ており、この頭がアルミパイプに当たっている。そこに力が集中的に加わった事でひび割れが生じた模様。それにしてもアルミパイプ材料の疲労強度に問題があった様に思われる。
 新しいパイプを取り付けた4番のストレッチャー(裏面)

尚、今回の修理は、コックス:I泉の協力(作業支援)の下、行った。

以上