Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

漕法基本「蹴って休む」との相違:

ボートは水中で頑張ってフォワードで休むというのが基本の教えである。長い距離を延々と漕ぐ遠漕などでは、1本毎に使った筋肉を回復しようとすればそれが必要である。(見た目も優雅で美しい)しかしながら、レースを考えた時にどうか? ボートの公式レースは2000mであり、この限られた距離を如何に速くゴールインするかを競っている訳である。速くゴールインできれば良い。極端に言えば、見た目に違和感があったり、エンジンとしての漕手のエネルギー効率が悪かったりしても艇速が出ればそれでよい。ボートのレースはせいぜい6〜7分で終わる競技であり、フォワードで休んでいては高い推進力は得られない。むしろフォワードは推進力を発揮しない時間(ある意味で無駄)と考えて、この時間を圧縮して推進力を発揮している時間を長くすべきという見方は理にかなっている。