Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

ストローク:フィニッシュからの組み立て

oyajisculler2005-03-21

おやじの経験、及びボートの世界大会のビデオ映像から見て、ボートをリズム良く進められるかどうかのポイントはミドルからフィニッシュでの押し切り・突き放しが出来るかどうかであると思う。
この点から考えて、テクニカルドリル(技術練習)はフィニッシュからアプローチするするのが良いと思う。腕漕ぎから始めるテクニカルドリル:

  1. 腕漕ぎ:上体を15度程後傾させて、腕だけでフィニッシュの強い押し切り・突き放しを反復練習する。この時、上腕の筋力ではなく、背筋(肩甲骨周りの筋群)を使って肘を後ろに引く様にしてブレードに体重を載せる。おやじの経験から言うと、艇上で腕漕ぎをしたときに確り水を押せるかどうかで、その漕手の技量は一発で分かる。
  2. 上体漕ぎ:腕漕ぎに続き、上体のスイングを付けてフィニッシュする。
  3. フィニッシュクウォーター:スライド1/4程度の脚のドライブを使って、ブレードに体重を載せたまま、一気にフィニッシュまで強く押し切り・突き放しを行い、力強いフィニッシュをイメージアップする。
  4. フィニッシュハーフ:スライド1/2程度を使って、上記同様にキャッチから一気にフィニッシュまで持って行く。フィニッシュハーフは艇速が上がるとキャッチで素早く水を掴むのが結構難しい。フィニッシュハーフのキャッチで素早く正確にキャッチできる様になれば、通常のフルレンジでのキャッチは容易に出来る様になる。
  5. フルレンジ:フィニッシュハーフ迄に実現した、キャッチからフィニッシュまで一気にドライブするイメージで、フルレンジを漕ぐ。もし、キャッチが重たく、一気にフィニッシュまで持って行けない場合は、FWDでシートを前に出しすぎている可能性がある。キャッチから確りドライブ出来ない程FWDを前に出す(例えば脛が大きく前傾する等)必要はないと考える。勿論、エイト等のチームボートの場合は、体の小さい者はクルーの平均体格のレンジに合せて大きく漕がざるを得ないのは言うまでもない。

さて、上記のテクニカルドリルを、今回のお花見2XクルーのW.UPに取り入れようと思う。1人ずつやるのではなく、両舷で2人一緒にやる予定。レース迄にバランスよく出来る様になれば、漕技改善の取組みは、一応成功と言えよう。
2003年、2004年のシーズンで大活躍したカナダ4-クルー、特に整調のバーニー・ウィリアムズの漕ぎを見て勝手に推察したのだが、彼らの漕法は上記の様なフィニッシュ押し切り・突き放しからのアプローチで組み立てていったものと、おやじは推察している。果たして真相は如何に?
以上