Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

フィニッシュ練習で押し切りのイメージアップ:

S氏の希望もあり、今日はパドルに入る前にキャッチ・フィニッシュの技術練習を実施。キャッチについては、ブレードが一枚決まった瞬間に確り水を掴む様に脚をドライブすることをイメージ。この点については、FWD終盤にGather on the stretcherするイメージが出来つつあるので、まあまあだった思う。
次にフィニッシュ練習を腕漕ぎ、上体漕ぎ、フィニッシュハーフと続ける。どうもフィニッシュの押し切りの強度が不十分でフワッとしている。「おかしいな」と思い、試しにおやじが腕漕ぎ、上体漕ぎ、フィニッシュハーフをやってみる。やはり全然違う。おやじは腕漕ぎでもブレードに体重を載せて強く押しきることをイメージし、実際にそうなっている。
Sさんはのストロークのイメージは、ミドルで強く漕いだあと、フィニッシュは余力でブレードをスムーズに送り、リラックスした感じで終える様な感じとなっていた。これではフィニッシュからFWDの出だしで艇がスムーズに走る感じが出ない。おやじのフィニッシュの様に、脚、腰、腕の3つを同時にドライブして強く押し切るイメージをで漕ぐ様に指導。結果、指導前よりフィニッシュの押し切りが強くなり、改善が見られた。本人もフィニッシュのイメージが刷新できたとのこと。
その後、パドル20本の短漕を行った。両舷で漕いだ時にフィニッシュの改善が十分に体感出来なかったので、再度分漕でフィニッシュワークを実施。その後に漕いだライトパドルではフィニッシュで強く押し切るイメージが出て、艇がスムーズに走ると共に、FWD中のバランスも安定した。
やはり、FWD中の艇の走りとバランス安定性はフィニッシュの押し切りで決まるものである。
押せば出る、押さねば出らぬ何事も、出らぬは人の押さぬなりけり

それともう一つ、フィニッシュを力強く押し切るためには、押し切った後に自分のレンジ内でブレードをクリーンに離水(extraction)するべくハンドルをドロップダウンする必要がある。(加えて、ブレードを離水したら、ブレード上端を支点にして下端を振る様にして、「スパッ」とフェザーする。)
引き切ったら自然とブレードが抜けていました的な曖昧なフィニッシュでは力強いフィニッシュ押し切りは実現できない。

以上