Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

ベンドカーブの不適当な例:

  1. ベンドカーブの山の頂点が高ければ良いと勘違いして、鉛筆の様に痩せたベンドカーブではボートは進まない。(仕事量は面積で決まる)先日のVPP解説でも述べたが、ブレードの圧力が増すとブレードがスリップして効率が落ちるし、相手が水なので、急に力を増してもその力を急に推進力には変えられない。(ボートは重量物を動かす競技であり、ゴルフや野球の打撃の様に比較的軽いものを、瞬間的なスピードで飛ばすものとは異なる。)
  2. 2段漕ぎ(上図の破線カーブ):キャッチで脚で強烈にドライブするのは良いのだが、その後、腰の力との連動が悪いと、肝心のミドルで中だるみでベンドカーブが落ちてしまい、最後にボディースイングでもう一回強く引きなおすというのが2段漕ぎである。腰等、体幹の力が不足していると2段漕ぎになりやすい。推進力が凸凹するので、艇の加速がギクシャクして宜しくないのと、ピークがチョコンと高いところは結局ブレードがスリップするだけで、推進力に有効に寄与しないと考える。これに加えて、2段漕ぎは尻逃げ漕ぎの結果でもあり、腰を痛める原因にもなる。

兎に角、同じ仕事量で漕ぐのであれば、凸凹の無い、綺麗で面積の大きい一山のベンドカーブで漕いで始めて期待した艇速が得られるのであり、凸凹、ガサゴソ漕いでいては、推進効率は悪いは、合わせる事は出来ないは、何も良いことがない。