Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

シミュレーション入力値と漕手の運動パラメーター:

このシミュレーションを行うためには、入力値としてハンドルを引く力と漕手の重心位置変化の2つが必要である。ハンドルを引く力については、実艇実験で計測した値を用いた。(上図)オールの振り角のレンジについては、各計測でバラつきが生じているため、シミュレーションの際は全てのグループについて共通の振り角レンジを設定した。漕手の重心位置変化については、漕手の体を脚・上体・腕の3箇所に分け、漕手の動きを下図にある様に定義した。即ち、

  1. 漕手が座っているシートの位置:Xcr
  2. 漕手の上体が屈んでいる角度:Φ
  3. 漕手の腕の長さ:Larm

このパラメーターを変化させることにより、キャッチから上体の開きを積極的に使っていった場合と脚だけ使った場合の艇速・効率の差や、フォワードの出し方(出し始めを速くした場合と、遅くした場合)による艇速の差をシミュレーションできる。(おって、シミュレーション結果を解説する)