500m x 6 - Oyajisculler's blog

oyajisculler2016-08-14

長沼での新人戦・エイト選手権遠征前に、今週は2000mTT、1000m x 4とテストメニューを実施してきたが、今日はスピードトレーニング目的で500m x 6を行った。
今朝は、北東の風と下げ潮が喧嘩して、笹目橋〜戸田橋間は、水面が波立ちチャプチャプしていた。水温は29℃。

エイト2杯は、W.Upで大曲の1500ｍ上流まで登り、折り返して下り方向に500ｍ x 6（rest 3分）を行った。
幸い、大曲の上流は南北方向の水路なので、最初の2本だけは軽い斜め順風で行った。

無限と天寵は艇速差が徐々に詰まっているので、500mは0.5Ｌ差のハンデとした。（後半はハンデ無しとした）
1本目はジュニアが積極的に飛ばした。これに対して対校は1本目にスプリントパワーを着火させる事ができず、1000m漕の様な出力しか出せなかった。結果として1本目は初期ハンデの艇差を更に広げる様な形でジュニアが取った。
2本目は、対校もスイッチが入り、1本目よりマシな艇速が出た。ジュニアの2本目は1本目とほぼほぼ同じパフォーマンスだった。
2本目を終えた所で大曲のカーブ。向きを変えて笹目方向へ。この方向になると残り4本は全て逆風。徐々に逆風が強まるコンディションとなり、後半4本は対校の方が艇速が良かった。

全体的に言える事だが、ジュニアは新人戦に向けて気合が入り、1本目から積極的に飛ばす元気の良さがあるが、対校の方は今一つクルー自ら追い込もうとする積極性に欠ける。
３，４年生は、所謂、大人しい性格の漕手が多い。これに対して、ジュニアは、野性味のあるアスリート系漕手が多い。年度の雰囲気の差かもしれない。

今週の2000ｍTT、　1000m x 4、そして500m x 6のテストメニューの結果、エイト二杯の現時点でのパフォーマンス（2000mSS換算タイム）を整理すると以下の通り：

対校：無限、　軽い順風での現状ベスト：5'56.9"(η102.9%)、無風換算の平均値：6'02.5"(η98%)、無風換算のボトム：6'06.8"(η95.8%)
ジュニア：天寵、軽い順風での現状ベスト：6'02.9"(η104.4%)、無風換算の平均値：6'07.4"(η100.5%)、無風換算のボトム：6'11.6"(η97.7%)、

今年のジュニアエイトは、京大戦の時点では、H26年度のジュニアエイトよりテクニック及びユニフォーミティー面で若干劣っていた。しかし、京大戦後、約4週間、対校に交じってインカレ前期準備期間の乗艇トレーニングを経て、乗艇テクニック、パフォーマンスの安定性の面で、一つの段階を上げる事が出来た。この結果、過去4年間で新人戦で入賞したH25(5位）, H26（6位）と比べても、クルーの漕力、そして実力の安定性という面で、今年の新人戦エイトが最も優れている。
今年の新人戦エイト出漕クルーは、東大の他、S台大、T北大（２）、K応大（２）、K大、以上５校、7クルー。例年上位に入っているM治、W稲田、C央、H橋などが不在。
従って、上記の6:07のパフォーマンスが出せれば、1986年以来の新人戦エイトメダル獲得が狙える。また、上記のベストパフォーマンスを更に向上させて順風で6:00切りを達成できれば1978年依頼の38年ぶりの新人戦優勝が狙えると考えている。

対校に関しては、長沼で新人戦と併催のエイト選手権に出漕する。今年のインカレエイトは、指折り数えるだけで12校の強豪クルーが存在しており、この中で確実に最終日まで駒を進められる8クルーに入るには、S台大、T北大、H橋大に対して確実に勝てる実力が必要。今回、エイト選手権にはS台大とT北大が出漕するので、ここで確実に彼らを叩く必要あり。
この事を頭に入れた上で本気で取り組もう。先ずはエイト選手権で、当面の目標である効率105%、2000ｍタイム：5:54を達成しよう。

＜写真＞
　6時11分。ジュニアエイト：天寵のW.Up(UT漕）
　6時22分。500m x 6の1発目。手前：無限、奥：天寵。
　6時26分。500mの2発目。無限は2本目から着火。
　6時31分。3発目。3発目以降は逆風。逆風になるとやはり力のある対校の方が強かった。
（手前：ジュニアの天寵）
　6時36分。4発目。
　6時42分。5発目。笹目橋より下流は風浪が発達して水面が荒れていた。
　6時44分。五輪後、U23世界選手権に出漕するLM4-クルー。奥はシニアのLM1X:池田選手。