Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

艇速データとシートレース結果:

1000m x 3 x 3は、1round目は竹林から下り方向で実施。最初の1本(SR30)は水温が低い(8℃)の上流水域で行ったため、2艇共、艇速が1'40"/500mを切る事ができなかった。しかし、その後は水温の高い(12℃)笹目橋より下流の水域では、1'40"/500mを切る艇速が出た。
2艇共、目論見通りに良く拮抗していて、水の空かない並べとなった。
1roundを終えたところで、笹目橋下流でK川(天祐:#3)とN山(三四郎:#5)を入れ替えてシートレースを行った。
入れ替え前の並べでは、天祐が1艇身勝っていたが、乗り換え後は横並びとなった。即ち、三四郎はN山→K川の乗り換えによってパフォーマンスが改善し、二艇の差が無くなった。
乗り換え前後、1000m合計6本の、二人の平均艇速は以下の通り、今回はK川がN山より、500m当たりの艇速で、0.55秒速かった。
K川は先週、背中を痛めて自宅で養成していたが、この間にビデオで自分自身の漕ぎを分析。キャッチで上体を煽ってバックを取り過ぎた窮屈な漕ぎになっている事が背中や脇腹を痛める原因になっていることを自覚。今週から、キャッチで骨盤を前傾させ、ウェイトのデッドリフトの要領でキャッチで上体を前傾させてキャッチレンジを稼ぎ、フィニッシュでバックを取りすぎない漕ぎに変える取り組みを行ったとのこと。(実は昨年度から、この事をずっと指摘し続けていたのだが、漸く自身が気づいてくれた)実際、土曜日の動画を見ても、天祐クルーのB-sideでは最も有効レンジが長く漕げていた。
この様に、自らの漕ぎに関して改善すべき点を自分で分析し、改善に取り組む事で格段にパフォーマンスが改善する事ができるケースもある。今回のK川の漕技改善はその良い例である。
今回負けてしまったN山の方は、ドライブ中に骨盤が後傾して背中が丸まり、座高が下がってハンドルのドライブ軌道が下がってブレードが浅くなる問題がある。また、キャッチからのレッグドライブで、膝の潰しが途中で止まり二段ドライブになる傾向がある。骨盤を前傾乃至は確り立てて骨盤と背中を一体にしてSit Tallできれば、ブレード一枚確り押し切る事ができる漕ぎとなる。この辺りを確り取り組めば、挽回可能。

2roundを終えたところで、今度はコックスを入れ替え、コックスのシートレースを実施。この結果、以下に記す通り、T畑がI泉より0.6秒艇速が速かった。
この結果が示す通り、天祐クルーはT畑が乗り替わった事で更に漕手のパフォーマンスが改善。一方、三四郎の方はI泉が乗り替わった事でパフォーマンスが低下。コックスとしてクルーの力を引き出す能力に於いて、I泉はT畑に及ばないという事を示している。I泉はこのことを良く頭に入れてコックスワークを改善しよう。

1000m合計9本の平均艇速、及び換算距離(距離換算係数:0.375, 4000m)での漕技・出力係数は以下の通り。

  1. 天祐: 1'37"7/500m, η98.1%
  2. 三四郎:1'39"7/500m, η92.6%

2月一杯は均等クルー2杯での並漕を継続するので、これをパフォーマンスアップのチャンスとして確り取り組もう。