Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

ジュニアフォアのコーチング:

さて、本題のジュニアフォアコーチング。
今朝は2杯の内、彩雲クルーの出艇準備(昨日代漕していた1名が戻り、PTHなどのリギング調整)に手間取り、5、6分岸蹴りが遅れた。従い、往路は彩雲に伴走し、コーチングしながら秋が瀬に向かった。今日の荒川は略無風で、水面は鏡の様にフラット。従い、ノーフェザー漕ぎでもバランス良く漕げていた。
組んだばかりの1週間前はバランスを崩してフォワードでブレードを引っ掛けたり擦ったり、バタバタだったが、今日はハンドル膝前から先を、踵に体重を乗せ、脚でバランスを取りながら漕ぐ事に注力させた結果、随分バランスが改善した。このため、ブレードワークや各漕手の漕ぎを確り見る事ができた。やはりボートの基本はバランスである。下の写真は往路の彩雲クルー:

一方の祥雲クルーは、1.5kmほど先を行っているので、往路は全く見る事が出来なかった。彩雲が秋が瀬鉄橋を超えるところで祥雲が高圧線を折り返して下ってくるのが見えた。そこで彩雲を止めて折り返し、、秋が瀬鉄橋から祥雲と合流させて大曲へ下った。
復路は殆ど祥雲をコーチングした。祥雲は文系選手で構成されているが、S-sideがB-sideに比べて体格・体重が小さく水中の漕力に差がある。このため通常のS-side整調ノーマルリガー配置ではS-side負けが大きい。そこで昨日からイタリアンリガー配置にしてサイド負けが小さくなる様にした。下の写真はイタリアンリガー配置の祥雲。ジュニアフォアで変則リガーにするのは珍しいが、変則リガーの考え方を早い時期に自ら経験しておく事も良い勉強になるだろ。

さて、大曲から岸蹴り場まで6km弱を並漕させた。SR18の低レートなので並漕といってもユッタリしたものだが、1kmも漕ぐと祥雲が遅れだし水が大きく開いてしまった。下の写真は並漕する2杯。(手前が彩雲、向こう側が祥雲)

両クルーの漕ぎを見ていると以下の様に観察された。

  • 彩雲(理系):前述の通り、バランス安定性が良くなりフォワードでブレードを擦る事が殆ど無くなった。このため、フォワードで艇が走る様になり、フィニッシュに向けて加速する様になってきた。但し、キャッチ前のスクウェアリングの遅れやフィニッシュでのタップダウン&フェザーターンの動作は未だ未熟な点あり。
  • 祥雲(文系):水中のサイド漕力アンバランスでS-side負けがあり、コックスが当て舵で苦労していた。これに加えて、フォワード中の艇の揺れが酷かった。見ているとS-sideへ落ちる傾向があった。原因は何か?と真後ろから見ていると#2(B-side)漕手の右半身が常時S-side側に見えていた。要するに上体をアウトサイド側へ傾けて、自分のサイド(B-side)へ傾かない様に漕いでいる訳だ。当該漕手に上体を思い切り内傾させる積もりで漕ぐようにアドバイスすると、途端にバランスが安定した。また、バランスが安定すると、サイド負けも少し改善された。やはりボートはバランスが基本だ。

岸蹴り場到着でメニュー終了だが、彩雲の方は秋が瀬で500m程ショートカットで折り返したので、この後不足分を追加で漕がせて終了。