Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

ジュニア育成状況と久保杯目標

久保杯のプログラムに掲載したコーチからの挨拶文は以下の通り。
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平成25年12月7日 コーチ 氏家祐二(昭和54入学)
12月15日の久保杯に向けて、一週間前となりました。H26年度ジュニアの育成状況についての報告と久保杯の目標を紹介し、コーチのご挨拶とさせて頂きます。
ジュニアは、11月3日にスタートし、一ヶ月を過ぎました。ジュニアチームは、先ず、漕手全員が転サイドしてエイト二杯を編成し、一週間乗艇しました。スタートした時点では、漕手の人数は、昨年度の1.5倍ほどいました。転サイドでの各漕手のパフォーマンスと、エルゴの記録から、サイドの漕力がチーム全体としてバランスする様にサイドを割り付け直し、11月23日のHoAに向けて付きフォア3クルーと、シングルスカル3名を編成しました。冬場の乗艇トレーニングの目標は、低レートUTを漕ぎながら、ブレードワークの改善と、有効レンジを拡大する事です。言葉で表現すると:
フォワードエンドでブレードを戻さずエントリーし、一枚入ったと同時にレッグドライブ(脚)でキャッチ。レッグーボディーーアームの順で艇を加速するようにブレード一枚水平にドライブし、ハンドルが胸に当たる10cm程度手前でハンドルを斜め下(10cm程度の段差)にタップダウンし、ブレードをクリーンに離水する。タップダウンが完了したら一連の動作でハンズアウェイーボディーリカバリーし、上体のキャッチ姿勢を取り、踵に体重を掛ける。この後は両足の踵に均等に加重を掛ける様にしてバランスをキープし、ブレードがグライディング(滑空)する様にして、艇を走らせながら、スムーズに等速フォワードして、次のキャッチに繋げる 』
最初は一枚押し切ってクリーンにブレード離水することや、脚でバランスを取る事が出来ず、ズルズル・バタバタの状態でしたが、1週間経った辺りから、少しずつ水中を加速して押し切り、クリーンに離水するイメージが掴めて来ました。3艇で並べながら練習しているので、上達の早いクルーが良い艇速を出すと、遅れたクルーも負けてはならじと、ドライブの加速感やブレードワークの改善に取組んでいました。やはり人数が多いと自然に競争原理が働いて、良い練習が出来ます。また、組んで2週間でHoAに漕しましたが、レースに出るという事でモチベーションが上がり、短期間ながら目標感を持って良く取組んでいました。結果は、やはり高校ボート部経験者が整調を漕ぐクルーが良い艇速を出しました。
HoA後に、選手個別面談で聞き取ったサイドに関する選手の希望を勘案し、若干名の選手のサイドを割り付け直して、久保杯に向け、エルゴスコアが均等のフォアクルー3クルーを再編成しました。この際に、厳しい冬場の合宿トレーニングが肌に合わなかった選手が、若干名退部若しくは休部しました。現在は付きフォア3クルーのみで、補漕無しのチーム編成となっています。
先週は、OBに加勢頂き、混成エイト3クルーを編成して、秋ヶ瀬二往復の遠漕メニューのトレーニングを実施しました。親子以上の年齢差のあるOBと一緒にハードなメニューを楽しく完漕出来ました。今週からは、荒川で6kmTTのシミュレーションを行い、久保杯に備えています。現時点、東雲クルーが良い艇速を出してリードしていますが、久保杯本番までには他の2クルーもパフォーマンスを上げて来ると期待しています。
さて、久保杯6kmTTの目標タイムですが、昨年の優勝クルーのタイム(23:46)とエルゴ75kg換算スコア(7:03)より、必達目標タイムを設定しました。即ち、今年のフォア3クルーのエルゴ平均スコア(6:58)より、昨年の優勝クルーと漕技・出力効率と同じとして、23:29を必達目標としました。これは3クルー共に最低限クリアすべきタイムです。優勝クルーは更に良いタイムを出してくれるものと期待しています。
この様に毎年前年の記録を上回る様に継続的に取組む事で、再び東大エイトが日本一を勝ち取る底力を取り戻したいと思います。
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以上